栃木の国保 Vol.70 2020.3/ SPRING

巻 頭 言 鹿沼市長 佐藤 信 28 11 30 28 30 A 鹿沼市 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 鹿沼市は、栃木県央西部に位置し、 東京から約100㎞圏内という立地と 優れた交通アクセス性により、暮らし やすい街として発展してきました。一 方、市域の約7割を占める山林とそれ らを源とする幾筋もの清流が、美しい 景観と多様な農林産物の恵みをもたら し、豊かな自然の中で育まれた市民の 人情やぬくもりは本の大きな魅力で す。また、本市の代表的産物であり、 自称日本一の「いちご」を市のシンボ ルイメージとして平成 年 月に「い ちご市」を宣言し、現在も市内を「い ちご」で埋め尽くすべく「いちご化計画」 が進行中です。 さて、国民健康保険は制度創設以来、 だれもがいつでもどこでも安心して医 療が受けられる「国民皆保険制度」の 中核として、地域医療の確保や地域住 民の健康の保持増進に大きく貢献して きました。少子高齢化や就業構造の変 化、高額薬剤等による医療費の高騰な ど、制度を取り巻く環境は年々厳しさ を増す中持続可能な制度の構築を図 るため、平成 年度から、 県が安定的な財政運営や 効率的な事業の確保等、国 保運営に中心的な役割を担うよ う、大きな制度改革が行われました。 また、医療費適正化の取組や国民健 康保険固有の構造問題への対応等、保 険者としての努力を客観的な指標で評 価し、インセンティブを喚起する「保 険者努力支援制度」が平成 年度から 実施され、国の令和2年度予算案では、 500億円拡充の1500億円が計上 されました。健康寿命延伸に向けた取 組を推進するため、これらを積極的に 活用し、特定健診や特定保健指導、糖 尿病の重症化予防等、予防・健康づく りを強化していくことが求られてお ります。 本市におきましても、保険税の収納 率向上や医療費の適正化など、安定し た財政基盤に基づく制度運営目指し、 医師会との連携強化を図りながら各 種予防事業にも重点的に取り組んでい るところです。 平成 年度からは、特定健診の受診率 向上に向け、 Iを活用した未受診者対 策を開始するなど、新たな手法について も積極的に導入を図っております。 今後、高齢化は益々進展することが見 込まれております。令和2年4月からは、 「高齢者の保健事業と介護予防の一体的 な実施」が本格実施となることから、引 き続き、健康増進部門、介護部門との連 携を強化し多様な課題を抱える高齢者 一人ひとりを継続的に支援できる体制の 整備を進めて まいります。 健康寿命延伸にむけて 予防・健康づくりの強化

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