栃木の国保 Vol.70 2020.7/ SUMMER

巻 頭 言 小山市長 大久保 寿夫 60 30 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 小山市は、 2016 年リオデジャネ イロオリンピックにおいて、金・銀・ 銅の3個のメダルを獲得した競泳の萩 野公介選手、二大会連続で銅メダルを 獲得した柔道の海老沼匡選手をはじめ とする世界を舞台に活躍する優れた 「人」、 2012 年世界のラムサール条 約湿地登録された「渡良瀬遊水地」を はじめとする「水と緑と大地」の豊か な「自然」、 2010 年世界のユネスコ 無形文化遺産に登録された「本場結城 紬」、 2019 年国の重要無形民俗文化 財に指定された「間々田のじゃがまい た」をはじめとする古い「文化と歴史」 を有し、特に、戦国乱世に終止符を打ち、 泰平な世、徳川幕府 300 年を決定付 けたといわれる天下分け目の軍議「小 山評定」の開かれた「開運のまち」で あり、東京圏からわずか ㎞の新幹線 の停車する鉄道・国道共に交差する交 通の要衝として、今後も、大いに発展 する可能性を有する栃木県第二の「南 都」です。この可能性を現実するため、 第1に、圏央道開通により立地利便性 が一段と向上した新4号国道沿線を中 心とした新規工業団地の開発・企業誘 致と若者の「雇用の確保」、“新しい時 代の行政創り”の中枢拠点となる「新 庁舎整備事業」等による 「人と企業を呼び込む施策」 の推進、第2に、国営かんが い排水事業「栃木南部地区」の事 業促進と豊穂川・杣井木川等の排水強 化対策の推進による「安全安心な小山 市」の創造、第3に、出会いから結婚・ 妊娠・出産・育児までの包括的な子育 て支援等を一層充実させ、 2013 年 「高齢化対応度日本一」に続く、「子育 て支援日本一」目指し、第4に小 山市の宝」である「渡良瀬遊水地」、 「本 場結城紬」、「小山評定」、「スポーツの まちおやま」等の地域資源に磨きをか け、観光地域化の推進による交流人口 の増大を図っております。 さて、国民健康保険は、市民の皆様 の健康を支え、国民皆保険の根幹とし て、世界最長の平均寿命や高い保険医 療水準達成に大きな役割を担ってま いりました。また、平成 年度から は、将来にわたり国民健康保険を持続 可能なものとするため、財政支援の拡 充、運営の都道府県域化等の制度改革 がなされ、併せて、予防・健康づくり の促進による医療費適正化の推進が図 られております。 小山市におきましても、市民の皆 様が安心して医療を受けられる環境を 提供できるように被保険者資格の適用 適正化、医療費適正化、国民健康保険 税の収納率向上の強化などに取り組み、 国民健康保険運営の健全化を目指して おります。 さらに、近年の医療費の増大解消に 向け、国民健康保険財政の健全化のた め、市民が健康を維持できるように生 活習慣病の予防に重点を置いた特定健 診・特定保健指導の推進強化を図と ともに、今後も、「豊かで活力があり、 くらしやすい『夢』『未来』溢れる新し い小山創り」のため、産業・都市・教育・ 医療基盤の整備、子育て支援等を最大 限に推進してまいります。 豊かで活力があり、くらしやすい 『夢』『未来』溢れる 新しい小山創り

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