栃木の国保 Vol.71 2021.6/ SUMMER

巻 頭 言 塩谷町長 見形 和久 29 20 30 68 23 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 健康は、他人と比較して語るも のではありませんが、本町の国民 健康保険加入者 の一人当たり医 療費は県内一高い実態があります。 これは平成 年度より継続してお り、残念ながら現在も改善には至っ ておりません。 更には、令和元年度学校保健統 計調査によれば、町内小中学生の うち中学3年生の女子を除き、全 ての学年で肥満度 %以上の児童・ 生徒をさす肥満傾向児の割合が全 国平均を上回っており、年々その 傾向が顕著に現れてきいます。 また、昨年実施の特定健康診査 受診者アンケー ト調査によれば、 「1回 分以上の運動習慣なし」と 回答した人の割 合は %であり、 この割合は他自治体と比較しても 極めて高い数値 を示しています。 特に、小学生に関しては、「運動を しない」と回答した割合は ・8% で、県平均の2倍を示しています。 町としても、こうした事態を喫 緊の課題と捉え、医療、スポーツ、 教育、地域コミュニティ関係者等 が一堂に会し、「健康増進・郷土愛 の醸成・地域活性化」 を狙いとした『ウォー キングまちしおや』 宣言を行い、改善に向け た取り組みを開始ました。 その間に、全国レベルの競歩選 手も地域おこし協力隊員として着 任し、朝夕を中心にウォーキング をする町民の姿が増えてきており、 本町が抱える課題解決手段の一つ として定着しつつあります。 特に『ウォーキングのまち・し おや』推進の目玉でもある「しお や・わくわく健活ポイント 事業」 では、参加者に活動量計(歩数計) を持っていただき、健康づくり活 動(ウォーキング・検診の受診・ 各種行事への参加など)に対して、 ポイント付与し、貯まったポイ ントを町の特産品や商品券と交換 し、より本町を愛していただく取 り組みで、各方面で話題にしてい ただいております。 本年はこれらの取組を幅広く進 めるため、町民自らの意識改革に よって行動変容を図る『しおや健 康づくりプロジェクト町 民運動』 を展開してま いります。そし て、 そのプロジェクトの柱となるのは、 「健診・食事・運動」であります。 こうした運動をとおし、人生1 00年時代にふさわしく、町民誰 もが高齢者になっても健康なまま 自立した生活を送ることができる 環境を目指してまいります。 『しおや健康づくり プロジェクト町民運動』を展開

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