栃木の国保 Vol.70 2020.1/ New Year

巻 頭 言 宇都宮市長 佐藤 栄一 明けましておめでとうございます。 令和の時代となり、初めての新年を皆 様とともに迎えられますことを、お慶 び申し上げますとともに、本年が皆様 にとって明るく、幸多き一年となりま すよう、心よりお祈り申し上げます。 昨年を振り返りますと、激甚災害に 指定された 10月の台風 19号の豪雨災害 では、県内各地でも多大な被害が発生 し、今もなお復旧作業が続いておりま す。被災された皆様には心からお見舞 い申し上げます。 宇都宮市においても、明治 23年から の観測史上最多の降雨量を記録し、中 心市街地などで浸水被害が発生しまし た。行政として一日も早い復旧 復興 に向け、災害復旧や被災者支援に取り 組んでいるところでありま その一 方で、自主防災会や自治会、民間のボ ランティア団体の方々が、台風が通過 した翌日には迅速な復興支援に取り組 まれていた姿に深く感銘を受け、市民 の皆様の強さや絆の さを心強く感じ るとともに、お互いを支え合う「共助」 の大切さを改め 感じたところであり ます。 本市では、まちづくりの羅針盤とも いえる「第6次宇都宮市総合計画」 おきまして、頻発する自然災害や人口 減少、少子・超高齢社会が進行する中 にあっても、将来にわたって市民生活 の質を維持・向上 、安全・安心で持 続的に発展できる都市の姿である「未 来都市うつのみや」の実現に向け、 様々 な施策を進めているところであります。 国民健康保険に目を向けますと、高 齢化の進行や医療技術 高度化などに よる医療費の増大、他の医療保険と比 べ低所得者が多く加入しているといっ た構造的な問題を抱え、厳しい財政運 営が続いております。こうした中、平 成 30年に、昭和 36年の「国民皆保険」 成立以来の大改革が実施されましたが、 大きな混乱もなく円滑に改革が進んで いると感じております。 本市におきましては、国民健康保険 財政の更なる健全化を図るため、昨年 3月に「第2次宇都宮市国民健康保険 経営改革プラン」を策定し、保険税の 収納率向上や医療費の適正化などの各 種施策に取り組んでいるところであり、 将来にわたり持続的で安定的な国民健 康保険制度を維持していくため、より 一層の経営努力に取り組んでま り ます 。 将来に 持続的で安 国保制度を目 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1

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