栃木の国保 Vol.70 2020.1/ New Year
REPORT リポート 令和元年 事務担当者 (応用編) 外国人滞納 11月 21日(木) 、本会9階大会議室に おいて「令和元年度保険料(税)徴収 事務担当者研修会 (応用編) 」を開催し、 栃木県及び市町担当者 21名が受講した。 まず千葉県松戸市福祉長寿部 国民健 康保険課収納担当室長の梅澤正明氏から、 「外国人滞納者対策における松戸市の取 り組み」と称し事例発表が行われた。多 言語対応パンフレットの作成や、外国人 の生活状況に着目した滞納処分の際の工 夫などについて梅澤氏の経験を交えなが ら説明がなされた。 続いて、外国人滞納者対策につい 市町へ事前に行ったアンケート結果を にグループに分かれ意見交換が行われた。 各市町が抱える外国人滞納者に対する課 題や問題点、また解決のため実施してい る取り組みについて活発な意見交換が行 われた。 受講者アンケートでは、 「松戸市の 具体的な事例を聞くことができ参考と なった。今後の業務に活用して き い」 「他市町の意見や先進的な取り組み などを共有することができる良い機会 だった」などの 意見が多く寄せ られ、他自治体 と情報を共有す ることにより徴 収実務を行う上 での知識や手法 を学ぶことがで きた有意義な研 修となった。 11月 28日(木) 、本会9階大会議室に おいて保険者における保険給付の適正 実施及び療養費の支給の適正化を図るこ とを目的として「令和元年度療養費適正 化研修会」を開催し、栃木県及び市町担 当者 26名が受講した。 初めに、栃木県保健福祉部国保医療課 高齢者医療担当の齋藤菜々氏から「柔道 整復療養費及びあはき療養費を取り巻く 情勢について」と称し、制度改正の概要 や栃木県内の動向について説明がなされ た。 続けて、公益社団法人栃木県柔道整復 師会副会長兼総務部長 田代富夫氏から 「柔道整復療養費の支給の適正化 向け て」と題し講演。 「負傷から 3ヶ月が近 づくと治癒する」例や「治癒した部位の 近接部位が再負傷する」例など作為的な 請求の事例を挙げたうえで、傾向と対策 について説明がなされた。講演の中で田 代氏は、 「作為的な請求の対策として注 意喚起文書を発出しているが、申請書の みの確認では限界がある。保険者 患者調査が重要になるためご協力をお いしたい」と強調した。 その後「療養費の支給の適正化に向け た取組状況について」をテーマとして情 報交換会を実施。連合会 保険者等向け に提供している各種データ(帳票)の活 用状況や療養費支給の適正化に向けた取 り組みや課題などについて情報交換が行 われた。 受講者アンケートには、 「柔道整復療 養費の支給について、施術所がどういっ た取り組みを行っているか、問題がある のか知ることができ ので勉強になっ た」 「他市町の取り組み状況がよくわかっ た」 「他市町での取り組みを参考にデー タの活用等も行っていきたい」などの意 見が寄せられ実りある研修会となった。 療養費支給 令和元年 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 25
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