栃木の国保 Vol.70 2020.3/ SPRING

大田原市市民生活部 国保年金課 課長 藤田 いづみ 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 9 ここ数年、運動不足やストレスにより、 身体的に異常が起きる年齢となってきま した。腰痛のため半年間、腰が曲がった ままで伸ばせなかったり、玄関先で転倒 し顎を打って記憶喪失になったり、健康 のためにジムに通ってみたら逆に関節炎 になっりと、些細なことでも数えれば キリがありません。日々の己を顧みない 生活の皺寄せが肉体に出てきたという現 実ですが、体力が落ちても気持ちは若く 心は健康でありたいと、以前公民館に勤 務していた時に開催した講座の中の、 「瞑 想」を続けています。 普段私たちは多くのストレスを抱えて 生活しています。それは自分の感情や思 考をフルに回転させ、葛藤の中に身を置 き、いつしか本来の自分から離れて行く ということです。月に一度、静寂の中で 自分の心を落ち着かせ静かにし自分を 見つめ直そうというものでした。 瞑想の先生にお越し頂いて、1回2 時間程度の講座でしたが、リラックス して、水の音を聞きながらの充実した 時間でした。 最近はマインドフルネスとかで、あち らこちらに教室はあるようですが、瞑想 と言っても多種多様です。その後も自主 講座で継続し、先生から教えていただい た瞑想は、歩く瞑想から、自己肯定の瞑 想、大地とつながる 、呼吸法などな ど。夏には公園の芝生の上で、風と木と 大地のエネルギーを感じながら瞑想を行 いました。時として色々な雑念も出ます が、流れるままに風を感じ陽の光を感 じ、地球の息吹と共に今を生かされて いることを感じます。自分の抱える心の 葛藤の何と小さいことかと思えてきます。 病は気からと言いますが、気が正常な らば病は起きません。気は心。体の健康 はまず心の健康から。心が健康であるた めには、自分の心を放置せず、自分は今、 何を感じ何がしたいのか、自分が自分を 理解することが大切です。ストレスを抱 えた心に向き合い感情思考を小さくして、 本当の自分と出会う。脳をリラックスさ せて心に落ち着きを取り戻すため、1日 1回の瞑想をお勧めします。

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