栃木の国保 Vol.70 2020.9／ AUTUMN

令和元年度栃木県国民健康保険団体連合会事業報告書 令和元年度の事業については、平成 31 年 2 月 27 日開催の通常総会で議決された事業計画に基づき、県及び関係機関と連携 を図り、保険者に満足してもらえる成果を生み出すために、次の各種事業を行いましたので、その概況を報告します。 第 1　国民健康保険事業の安定的運営 国民健康保険事業の安定的運営に向けて保険者と連携を密にし、事務の効率化、調査研究、価値ある情報の提供に 努めた。 また、医療保険制度を将来にわたって持続可能で安定的な制度にするため、引き続き国保関係者が一丸となり、国 民健康保険事業の安定運営に向けた運動を展開した。 第 2　成果を上げる国民健康保険・後期高齢者医療診療報酬審査支払事業等の展開 審査事務共助の充実強化、審査委員会への情報の提供などによる効率的なレセプト審査体制の強化を図りつつ、審 査支援システム等の活用など審査基準の統一化に取り組むとともに、業務プロセスの見直しなどの効率化を進めなが ら、国保総合システムを活用した審査の更なる精度向上に努めた。 また、普通交付金収納事務及び出産育児一時金等支払業務の適正執行と、後期高齢者医療事務代行業務の効率的な 事業展開に努めた。 第 3　共同事業の効率的推進 保険者事務共同電算処理事業等の更なる事業の拡充を図るため、国保総合システムの機能改善による保険者事務の 効率化と国保情報集約システム及び国保データベース（KDB）システムの適正な運用を図るとともに、本会が保有す るデータを踏まえ、保険者ニーズを把握し価値あるデータの提供を行い、保険者支援の充実に努めた。 また、第三者行為求償事務については「個人賠償責任保険等に加入しているすべての案件（高齢者施設事故、傷害 事故等）」を引き続き試行的に実施するとともに、求償金の滞留防止に努め、保険者事務の効率化を図った。 さらに、海外療養費不正請求対策支援業務の適正な事務の執行と、国保税賦課シミュレーション支援事業の充実に 努め、事業の推進を図った。 第 4　実効性のある保健事業の支援強化と特定健診等データ管理業務の適正執行 生涯元気で活力ある地域づくりを支援するための人材育成、国保データベース（KDB）システム等からの医療デー タの活用などに基づく保健事業を推進するとともに、栃木県保険者協議会を通じ、地域・職域保険等関係団体との連 携強化により保健事業の実効性を高めるなど市町保健事業の支援を行った。 また、医療保険情報を活用したデータ分析や生活習慣病・予備群減少のためのデータ提供活用支援、及び人工知能「と くナビAI」を活用した受診率向上支援の充実強化を図るとともに、重複・頻回受診者及び重複服薬者訪問指導支援（モ デル事業）の推進に努めた。 さらに、特定健診等のデータ管理業務の適正執行と保険者事務の効率化に努めた。 第 5　介護保険・障害者総合支援事業関係業務の適正執行 介護給付適正化対策事業を積極的に推進するため、医療情報と介護情報との突合点検支援事業について分析し、事 業拡充に努めた。 また、介護給付費等審査支払業務及び障害者総合支援給付費審査支払業務の適正執行、並びに介護サービスの質的 向上を図るとともに、障害者総合支援給付審査支払等システムの機能拡充を行い、審査の充実強化に努めた。 第 6　新規事業への対応 耐用年数を迎えた国保中央会開発の後期高齢者医療請求支払システム、国保データベース（KDB）システム及び特 定健診等データ管理システムの機器更改について、機器の設置及び新システムへのデータ移行等の作業を適正に完了 した。さらに、令和2年5月の更改に向けて介護保険審査支払等システム及び障害者総合支援給付審査支払等システム の導入準備作業等を実施した。 また、国において実施される風しん対策に係る事務については、国からの要請に基づき対応を行った。 第 7　成果を生み出す組織体制・事務運営等の整備 保険者に満足してもらえる成果を生み出す事業を効率的に進めるため、令和元年度本会事業計画の重点目標の取り 組み方針に沿って事務局体制の整備、職員の資質の向上、事務運営の改善に努めた。 組織の運営と業務の信頼性・有効性確保のための運用体制の整備と運用改善に努めた。（ISO27001の認証維持） 第 1　国民健康保険事業の安定的運営 第 2　成果を上げる国民健康保険・後期高齢者医療診療報酬審査支払事業等の展開 第 3　共同事業の効率的推進 第 4　実効性のある保健事業の支援強化と特定健診等データ管理業務の適正執行 第 5　介護保険・障害者総合支援事業関係業務の適正執行 第 6　新規事業への対応 第 7　成果を生み出す組織体制・事務運営等の整備 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 5