栃木の国保 Vol.71 2021.3/ SPRING

栃木県保健福祉部国保医 療課 栃木県国民健康保険運営方針について 国保医療課だより 1 国民健康保険運営 方針とは 平成 ( 2018 )年4月 から、都道府県と市町村が一 体となって、保険者の事務を 共通認識の下で実施するとと もに、各市町村が事業の広域 化・効率化を推進できるよう、 県内の統一的な国民健康保険 の運営方針を定める必要があ ることから、本県においても 平成 ( 2018 ) 年度から 3年間を対象期間として、栃 木県国民健康 保険運営方針 (以下、「運営方針」という) を策定しました。 今年度は運営方針の対象期 間終了年度である ことから、 運営方針の改定を行ったとこ ろです。 2 運営方針の改定の概要 ○対象期間 改定後の運営方針の対象期 間は、令和3( 2021 )年 度から令和5 ( 2023 )年 度までの3年間となります。 ○全体構成と主な改定項目 運営方針は、市町における 保険税の標準的な算定方法に 関する事項、市町における保 険税の徴収の適正な実施に関 する事項、市町における保険 給付の適正な実施に関する事 項、医療に要する費用の適正 化の取組に関する事項、市町 の国民健康保険事業の広域的 及び効率的な運営の推進に関 する事項等の全9章で構成さ れ、各事項に関する取組等に ついて記載しています。 今回改定した主な項目、4 点について御 紹介いたしま す。 ①国保財政収支改善 財政収支の改善に係る取組 として、平成 ( 2018 ) 年度以降に解消・削減すべき 赤字が生じた市町は、赤字の 要因分析を行った上で、赤字 解消計画書を作成していたと ころですが、赤字が生じた市 町ごとに赤字の要因分析及び 赤字の額を含む状況の公表を 県が行うこを明記し、計画 の進行管理及び適切な指導助 言を行うこととしました。 ②保険税水準の統一に 向けた検討 現在、市町ごとに賦課方式 や医療費水準等に差がある状 況となっていますが、今回の 改定では、そのような差があ ることに留意しつつ、将来的 には保険税水準の統一を目指 すこととし、統一化の定義や 統一化に伴う事業運営上の課 題等について、県と市町で議 論を進めることしました。 ③収納率向上向けた 取組の推進 栃木県の保険税 収納率は、 グラフにあるとおり増加して いる一方で全 国平均を下回 り、平成 ( 2018 ) 年度 において全国 位となってい ます。 徴収指導員等の派遣を行う 等、市町の収納率向上に向け た取組を支援してきたところ 30 30 30 30 46 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 14

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3