栃木の国保 Vol.71 2021.6/ SUMMER

町民一人当たりの医療費(円) 年 度 H28 21,672 24,355 25,148 25,437 26,225 25,374 22,088 21,792 24,125 23,854 23 23 1人あたり 医療費(円) 参考:国金額 (円) 県内順位 (位) 25 25 24 H29 H30 R1 R2 30 39 36 52 28 19 39 保健師 活動報告 ― ― ▲KDBシステムデータからみる健康課題(R2累計参考) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 18 ◆町の概要 美しい自然とエネルギーに溢れた 人々が暮らす益子町 。人口は 2万155 9人 (令和3年4月1日現在)。栃木 県の南東部に位置し、米、いちご 、柿、 ブドウなど里を彩る四季の恵みに溢れ ているとともに、陶器の町として、海 外にもその名が知 られている。 ◆益子町の健康をめぐる 現状と課題 平成 年度本町では、益子町健康増 進計画(第2期)の策定を踏まえた事 前調査の為、町民アンケートを実施。 その結果、町民の健康感(現在健康 状態)は『良い・とても良い』と回答 をした割合が前回調査時と比較すると ・5%→ %と3・5ポイントの 減少がみられた。その他、運動習慣に おいても『特に運動はしていない』 回答した割合が全体の ・4%を占め、 詳細な内訳では、年齢が引き下がるご とに運動習慣がない状況であった。さ らに、統計からは 心疾患や脳血管 疾患な どの生活習慣病に よる死因が全国や 県と 比較しても高値であること が伺えた。 こうした生活習慣病等は、要介護状 態となる要因の一つでもあると考え、 生活習慣病予防や早期発見・治療が 大きな課題であると改めて考えさせら れた。 ◆ まずは、自分の現状を 知ることから 本町の一人当たりの医療費は県内で も低いレベルとなっている。この現状 は、無駄に医療機関にかからないとい う一見良く見える反面、自身の健康に 対して無関心、過信等の理由ら受診 行動に結びつかない住民が多く存在す るからではないかと懸念される。後者 に自身の健康に目を向けて貰い、病気 であっても適正な時期に治療を受け、 予後よく生活できるような支援ができ れば『健康観の 向上』に繋がる と考えた。 その為にも、先ずは健康診断を受診 し、住民自身が身体の現状を知ってい ただくことがスタートである。KDB による健診受診者と非受診者のデータ 比では、非受診者の一人当たりの医 療費の方が高いことから、結果として 、 健診を受診することで高額な医療が必 要となる状態や入院を防ぐことにも繋 がるのではないかと仮定できる。これ らの結果をみても、健診を受けること の意義は大きいと考える。 ◆ 益子町の健診に関連する 取り組み 本町の健診は集団健診のみで、年 回を設定している。全日程が特定健 診及びがん検診のどちらも対応する 総合健診となっている。対象は成人・ 後期・ヤング( 歳から 歳の若者)。 会場は、地区ごとに設定の3箇所にあ り、住民が受けやすい環境を整えてい る。受診率向上を目指し、予約方法は 前年度に受診した住民には新年度も概 ね同様の日時と会場を当てこみ、4月 初旬に個別通知にて日程の予約券を郵 送。キャンセルがなければ、診2週 間前には問診票を送付という方法実 益子町 健康福祉課 廣木 由紀子 住民の健康意識向上を意識した集団健康診査の実施 活気ある町は、住民一人ひとり の健康づくりから

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