栃木の国保 Vol.71 2021.6/ SUMMER
施している。前年度実績がない希望者 は電話での予約をお願いしている。 さらに特徴的なのは、結果の郵送は せず、必ず対面での返却を徹底、専 門職による保健指導を実施するとう スタイルである。この取り組み(結果 説明会)は、数十年継続した方法であ り、町民にもその伝統は馴染み深いも のとなっている。 特定保健指導が導入された際も、こ の方法が功を奏し、現在も初回面接 %の利用率であり、指導率向上の起 因となっている。※令和元年度の実施 率は ・5%であった。 (保健指導に従事するのは、保健師、 管理栄養士、看護師など特定保健指導 の研修修了をした専門職で構成) ◆検診受診率向上に向けての 施方法については柔軟な対応をしてい く予定。 受診率向上については、コロナウイ ルス感染症で受診を控えた方を戻すこ とに加え、新規の受者獲得が必要だ と考えている。健康増進計画の目標に 掲げている『住民が健康と感じられ る』町をめざしていく為には、健康に 無関心である層に対して、①健診に興 味・関心を持つ。②自分の体の状況を 知る為に健診を受診。③結果を今後 活かすために、健康行動を図れる。こ の①②③のプロセス構築することが 課題となる。 これまでの健診受診者の年齢構成は ~ 歳未満は男女共に概ね %の 受診率となっており、年齢が下がると %代、 歳以下では %代と、働 き世代の受診率は下がっている。忙し さ故に自身の健康についは優先順位 が低くなってしまうのだろうと思われ る。若い頃からの習慣が 年後、 年 後の自分の体に影響及ぼすということ を、出来るだけ早いうちに理解をして もらえるよう若者目線での周知活動も していかなければならない。本町で既 に実施している、ヤングミニ健診( 歳~ 歳対象)の受診率を伸ばし、若 者が将来抵抗なく成人健診にスライド できるよう、今後試行錯誤をしてい 取り組みと課題 本町の特定健診受診率は、 ・8% (令和元年)→ ・3%(令和2年) と新型コロナウイルスの影響もあり、 前年比の2割減と受診率の低下は顕著 に見られた。中止日程があった事や、 積極的に予約をキャンセルする方が増 えたという理由からだった。前年度受 診され方で、コロナを理由に受診を 控えた方は計504名で、その内訳は %が 歳以上の方だった。令和3年 度も、直ぐには感染症収束が見込まれ ない中、更なる住民の健診離れを防ぐ 取り組みを早急に行う必要があった 。 感染を恐れ、医療から距離を置く方へ のアプローチに重点をおき、現在も随 時検討を重ねている。 令和2年度は非常事態であったから こそ、これまで当た前のように実施 してきた集団健診や、保健指導の実施 方法を見直し実施した。 〇集団健診→受け入人数の制限や受 付時間の振り分け 〇結果説明会→説明会の日程を増やし 、 密を避ける方法で個別面接を実施。 (郵送にはせず対応。一度郵送にし てしまうと、結を受け取りに足を運 んでいただくシステムに戻すのは困難 であると思われた為) 令和3年度も状況を踏まえながら実 きたいと思う。 ◆ まとめ 今回は、集団健診に焦点をあて考え た。その他、健康づくりの支援として 、 各種事業をきっかけに『健康意識の向 上を図れる』 住民の増加を目指し ている。 最後に、本町の特徴として、糖尿病 による腎障害や筋・骨系の疾患よる 医療費の増加がKDBの分析により明 らかになっている。健診を上手く活用 し、生活習慣病発症や糖尿病重症化予 防事業フレイル予防事業など病態別 の事業の充実も図っていきたいと考え ている。 99 76 65 74 50 40 54 30 10 20 19 39 44 37 47 65 ▲健診当日の会計時に日時を指定した結果説明会 の予約券を健診事業者の協力のもと配布 ▲左から伊藤栄養士、小河保健師、佐藤保健師、廣木保健師(筆者) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 19
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