栃木の国保 Vol.71 2021.9/ AUTUMN

巻 頭 言 栃木市長 大川 秀子 19 30 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 栃木市では、台風の被害から続く新 型コロナウイルス禍により、長く困難 な状況が続いておりますが、誰もが安 心して暮らせるまちづくりに取り組ん でいるところです。 まず、感染症対策が重要となります が、本市は、市民の皆さまの生命や 財産、子育て・教育環境や産業を守る という観点から、医療機関への支援や インフルエンザ予防接 種の助成拡大、 地域生産者応援事業、市内事業者の支 援など、さまざまな対策を講じており、 今後も迅速かつ適切に対策を講じてま いります。 また令和元年の台風 号からの復旧・ 復興のため、永野川・巴波川の抜本的 改修など浸水対策を国・県と連携しな がら「災害に強い栃木市」となるよう 取組みを進めております。 さらに新たな企業誘致を進めるため、 栃木インター西産業団地と平川産業団 地の造成、食とスポーツによる地域活 性化および観光振興計画の 策定など、さまざまな地域 資源を生かしたまちづくり を進めております。 さて、国民健康保険は、国民皆 保険の根幹とし、日本の医療保険の セーフティネットの役割を果たしてい ますが、加入者の年齢構成が高く、医 療費水準高い、所得水準が低く保険 料負担が重いといった構造的な課題を 抱えており、財政基盤が極めて脆弱な 状況にありました。将来にわたっ持 続可能な医療保険制度を構築するめ、 平成 年度から県が財政運営の責任主 体となり、安定的な財政運営や効率的 な事業の確保等、国保運営について中 心的役割を担うことになるよう制度 改革が行われました。 市といたしましても、被保険者の皆 様が安心して医療を受け られるよう、 資格管理の適正化、収納率向上対策の 強化、生活習慣病に重点を置いた保健 事業の推進等を図り、国民健康保険の 健全運営に努めております。 今後も、市民の皆様が安心して暮ら せる心の通った「強く優しいまちづく り」を目指し、しっかりと取り組んで まいます。 「強く優しいまちづくり」に向けて

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3