栃木の国保 Vol.71 2021.9/ AUTUMN
▲収納グループの職員の方々 29 ◎国保の加入状況等(3カ年) 平成30年度 令和元年度 令和2年度 総人口(人) 521,001 520,396 519,965 総世帯数(世帯) 234,671 236,644 239,013 国保被保険者 加入世帯数(世帯) 70,028 67,997 67,821 被保険者数(人) 110,536 105,813 104,241 被保険者加入率(%) 21.2 20.3 20 保険料(税) 収納状況(現年分) 一人当たり調定額(円) 97,106 97,362 97,718 収納率(%) 87.53 87.68 88.78 一人当たりの療養諸費費用額(円) 347,617 362,327 354,067 特定健診・特定 保健指導の状況 特定健診受診率(%) 29.6 29.7 25.8(速報値) 特定保健指導実施率(%) 20 21.3 17.8(速報値) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 13 ん検診の受診券とセットで通知を 送付する他、令和2年度からは健 診受診の定着化を図るために、A Iを活用した対象者の抽出とタイ プ別にメッセージを記載したハガ キの送付を実施するなど様々な形 で勧奨されています。 こうした取り組みの効果もあり、 通知等の発送直後の申込者数は増 加し、近年受診率は、県内平均 や中核市平均には達しないもの、 平成 年度から3年間の受診率が 徐々に向上傾向であるといいます。 しかし、増加した受診率は、新 型コロナの影響を受けており、今 年度は想定とは異なる結果になる 見込みであると現状における課題 を話します。今後の取り組み方針 として、「新型コロナの感染対策に 留意しながら健診を実施していく とともに、健診は不要不急でない ことや年に1度は自身の健康管理 のために受診してもらうための周 知を行っていく」と引き続き勧奨 を行う必要性を話します。 続いて、収納グループに収納率 向上に向けた取り 組みを伺いま した。 宇都宮市では、これまで取り組 んできた口座振替の加入促進に加え 、 令和3年4月より新たにクレジット カードやスマートフォン決済を導入 するなど、窓口 収納以外の納付 手法の 拡充による収納率の向上に努めてお り、今後の収納 率の向上を期待 します。 また、滞納者に対しては、臨戸 訪問や電話・文書による催告を実 施し、現年度分のみの滞納であれ ば長期的な滞納にならないよう早 期に着手するど、現状を改善す る取り組みを行っているとのこと。 長期・高額滞納者に対しては特別 収納対策室と連携し、滞納処分を 市税等と一体的に実施する他、金 融機関等への預金・財産調査など を徹底しているといいます。 さらに納税相談窓口を開設して おり、休日も相談ができる体制を 整えるなど、納付資力ない滞納 者に対しても取り組みが行われて います。納付資力があるにも関わ らず支払いをしない滞納者につい ては差押えを強化するなどの滞納 処分を実施しており、期日内納付 をされている市民の気持ちを汲ん だ取り組みが実施 されています。 「現在導入している各収納対策につ いては効果を見極めながら粛々と 対応し、また新たな収納方法があ れば導入の検討を行うなど、収 納率向上に向けた対応に今後も 取り組んでいきたい」と、考え を話します。 市民が健康で暮らしやすいま ちを目指し、あらゆる分野にお いてAIやICTなど様々な先 進技術を取り入れながらも、都 会と田舎の両方の良さを持つ宇 都宮市への取材でした。 向上する受診率を 阻む新型コロナの流行 納付手法の拡充による 収納率向上への期待
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