栃木の国保 Vol.71 2021.9/ AUTUMN

♦足利市の概要 足利市は、栃木県の南西部に位置 し、市の中心部を流れる渡良瀬川を はじめ、豊かな自然に恵まれ、日本 最古の学校「足利学校」を始めとす る歴史的観光資源に恵まれたまちで、 今年、市制100周 年を迎えまし た。令和3年4月1日現在、人口は 145,439人、高齢化率 ・ %、 合計特殊出生率1・ (令和2年 月1日現在)と年々人口減少ととも に少子高齢化がすすんでいます。 健康あしかが プラン(二期計画) において、健康寿命の延伸を基本目 標とし、「すべての人がいきい きと暮 らせるまち足利」を目指すべき将来 像と位置づけ、健康づくりの体系と して、「生活習慣病の発症予防 と重症 化予防の徹底」、 「地域主体の健康づ くりの推進」、 「次世代・高齢者健 康づくり並びにこころの健康づくり」 、 「生活習慣6領域おける健康づ く り」等を健康づくりの体系とし 日々 足利市 保険年金課 保健師 下山 綾 子 の保健活動を行っています。 ♦ 足利市の健康状態の 現状と課題 足利市の健康課題として、①がん・ 心疾患・脳血管疾患の死亡率が国・ 県と比較して依然として高い②塩分 の摂取量が多く、若年層においては 減塩の意識が低い状況にある③がん 検診・特定健診・特定保健指導の受 診率が低く、特に男性は若い年齢か ら生活習慣病発症の危険性が高いう え、健診の受診率も低い④朝食を欠 食したり、肥満傾向の児童が増えて いる。 さらに、働く世代の運動習慣を持 つ人の割合が減っていること次世代 の生活習慣病リスクが高まっている ことなどが、主な課題となっていま す。保健事業としてはさまざまなも のを取り組んでいますが、今回は健 康増進課と連携した事業について紹 介していきたいと思います。 ♦ ハイリスクアプローチの取組 健康増進課保健検診担当と連携し、 特定保健指導、糖尿病重症化予防事 業 を行っています。 特に糖尿病重症化予防事業では、保 険年金課、健康増進課、医師会、か か りつけ医が連携をはかりながら行っ て います。 情報提供は、結果説明時に該当に なった方に対し、集団健診では健康 増 進課、個別健診では、医療機関が行 い、 健診の結果、医療機関受診勧奨者に 対 する受診勧奨は保険年金課が担当し て います。 保健指導は、かかりつけ医への説明 及び保健指導対象者の選定保指 導 の案内までを保険年金課で行い保 健 指導を健康増進課で行っています 。 かかりつけ医に対象者を選定してい ただく際は、事前に連絡を入れて、 か かりつけ医を訪問し、事業の必要性 を 説明したうえで、依頼しています 。 保健指導においての足利独自の取 32 66 22 10 21 保健師 活動報告 すべ ― 足利市にお ― △減塩指導を行う栄養士 △保健指導の様子 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 20

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3