栃木の国保 Vol.71 2021.9/ AUTUMN

△左から健康増進課 松本管理栄養士、 下山保健師(筆者) △減塩プロジェクト △視覚に訴える教材「健康かるた」 18 18 29 10 17 20 △飲み物に含まれる糖分の量をペット シュガーの本数で見える化した教材 (推進員が作成) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 21 組として、以下の3点があげられま す。①食生活改善の目安として「塩 分 チェックシート」を活用し減塩につ な げている。②食事の写真を撮影して も らうことで普段の事内容について わ かりやすく、より具体的に指導がで き ている。③生活習慣チェックシート 使用し、指導前後の生活習慣の変化 を 評価し、改善につなげている。 令和2年度の実施状況としては、集 団健診における情報提供を558名 医療機関の受診勧奨を119名、保 健 指導を 名に行っています。なお、保 健指導を行った 名すべてが途中脱落 することなく終了し、ほとんどの方 が、 自分で立てた生活習慣改善の取組を 実 施していました。 また、保健指導終了時のアンケート を実施し、次年度の事業計画に生か し ています。 糖尿病重症化予防の取組は、平成 年度から行っていますが、現在まで の ところ、保健指導実施者は透析に移 行 していない状況です。 ♦ ポピュレーションアプローチの取組 ~生活習慣改善推進員による 普及啓発活動~ 平成 年度に の公民館地区ごと に生活習慣改善推進員が組織化され、 数年間にわたり、さまざまな地区 のイベントや自分たちで講座を企画 し、減塩などの食生活に関すること やウォーキングなどの運動の普及啓 発活動を行ってきました。視覚に訴 える教材を推進員自ら考え、作成し ました。令和2年度は、コロナ禍で 推進員の普及啓発活動がままならな い中、アフターコロナの際普及啓 発活動に生かせるよう、 「健康かるた」 を作成しました。読み札は、各地区 で割り振り、それぞれ地区でアイ ディアを出し合ながら、生活習慣 改善推進員が考え、絵札については、 市内の小学生を中心に市民に読み札 に合わせた絵を募集しました。市内 の小学生からの応募が多数あり、小 学生と親が一緒に減塩などの健康づ くりについて考えるよい機会になっ たと思われます。 ~減塩生活プロジェクト~ 令和2年度から始まった取 組で、市内の小学校と連携し、 学校の授業の一環や学童保育 において、減塩について学ぶ ことで、子供のころから減塩 に慣れ親しみ、また子供を通 して親世代である働き盛り世 代にむけての波及効果を狙っ ています。授業後、家庭で実 際に塩分チェックシートを活 用してもらうようにし、保護 者からも「普段の料理であま り塩分のこと を考えていな かったので今回きちんと目に 見える形で調べることができ て勉強になりました」などの 声が寄せられています。 令和3年度では、この取組 と連携して、国民健康保険担当として、 働き盛り世代の特定健診受診率アップ に向けて普及啓発を合わせて行うこと としています。 今後も、国民健康保険担当と健康増 進部門との連携をより強め、リスクの 高い人へのハイリスクアプローチと広 く市民へ健康づくりの普及啓発を行う ポピュレーションアプローチとの融合 をはかり、より一層取組をすすめい きたいと思っています。

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