栃木の国保 Vol.71 2021.9／ AUTUMN

栃木県保健福祉部国保医 療課 保険者努力支援制度について 国保医療課だより ○県版保険者努力支援制度とは 栃木県が平成 （ 2018 ）年度に 創設した県版保険者努力支援制度は、 市町の医療費適正化や国保税収納対策 等の取組を支援するためのインセンテ ィブで、国の保険者努力支援制度交付 金（都道府県分）及び都道府県繰入金 の一部を財源とした概ね 億円規模の 交付金制度です。 国の評価指標を基に本県の状況を踏 まえた指標を設定することで、評価指 標が高めに設定されてい国の保険者 努力支援制度を補完し、県内市町医 療費適正化等の取組をより層促進す ることを目指しています。 ○評価指標の見直し 県版保険者努力支援制度の評価指標 は、市町の取組状況や国の保険者努力 支援制度の評価指標に応じて、市町と 協議の上、毎年見直しを行っ ています。 令和３（ 2021 ）年度の県版の評 価指標は、同年度の国の評価指標や令 和２（ 2020 ）年度の状況を踏まえ、 主に次の指標の見直しを行いました。 ・「後期高齢者医療制度の保健事業と 介護保険の地域支援事業との一体的実 施に向けた推進組織づくり」を目的と した指標を一部追加（ ・３） ・「データヘルス計画の実施状況」を 評価する指標を新設（ ・ ） ・「収納率向上」の底上げや現年度分 及び滞納繰越分の実績を同時に評価で きる指標を追加（ ・ ） これらの見直しは、国の制度を参考 に、国の高配点の指標及び 国の制度（都 道府県分）に反映される指標の配点を 高く設定し、国の制度で十分 でき るものや、既にほとんどの市町が概ね 達成しているものついては、配点の 引下げや県版の評価指標から除外しま した。 また、令和２（ 2020 ）年度の国 の評価指標から採用された「マイナス 評価」については、県版の評価指標で は国の制度の補完や県内市町取組の 底上げという観点から、昨年度同様採 用しないことしました。 冒頭にも申し上げたとおり、県版保 険者努力制度は、県内市町の医療費適 正化等の取組をより一層促進すること ができる制度と考えています。そのた め、各市町においては、各指標に係る 取組を推進していただきますよう、お 願いします。 30 20 No No 14 No 17 県版保険者努力支援制度における評価指標の年度比較 区分 № 評価指標 令和3 （2021）年度 令和2 （2020）年度 加点 シェア 加点 シェア 体制構築加点 1 医療費適正化に向けた推進組織 10 1.0% 30 2.8% 2 収納率向上に向けた推進組織 10 1.0% 30 2.8% 3 後期高齢者医療制度の保健事業と介護保険の地 域支援事業との一体的実施に向けた推進組織 25 2.5% 20 1.9% 医療費適正化 4 特定健診受診率 110 10.8% 110 10.3% 5 特定保健指導実施率 115 11.3% 115 10.7% 6 メタボ該当者及び予備群の減少率 45 4.4% 45 4.2% 7 がん検診受診率 30 2.9% 30 2.8% 8 歯科健診受診率 30 2.9% 30 2.8% 9 糖尿病重症化予防の取組 150 14.7% 175 16.4% 10 個人へのインセンティブ提供 50 4.9% 50 4.7% 11 適正受診に対する取組 60 5.9% 60 5.6% 12 後発医薬品の促進の取組 20 2.0% 20 1.9% 13 後発医薬品の使用割合 100 9.8% 100 9.3% 14 データヘルス計画 20 2.0% － － 15 その他医療費適正化に係る取組 （レセプト点検、柔整に係る指導等） 10 1.0% 20 1.9% 16 地域包括ケアの推進 15 1.5% 15 1.4% 収納対策 17 収納率向上 140 13.7% 145 13.6% 18 収納率向上に向けた取組 40 3.9% 35 3.3% 19 滞納者対策 20 2.0% 20 1.9% その他 20 資格適用の適正化 10 1.0% 10 0.9% 21 賦課限度額の設定 10 1.0% 10 0.9% 1020 100.0% 1070 100.0% ※赤字が見直し箇所 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 22