栃木の国保 Vol.72 2022.1/ NEW YEAR

日光市 保険年金課 課長 伊 い 藤 とう 真 ま 由 ゆ 美 み 朝陽に染まる男体山 茜色の神橋 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 12 夜明けの遅いこの季節、目覚め ても窓の外はまだ満点の星空。休 日、若い頃はここからの二度寝が たまらなく幸せだったのに、年の せいか今ではもう寝ていられない。 週末、とにかく時間はあるので、 空が白み始めるのを待ってウォー キングに出発。 歩き出して間もなく、目の前に は昇る朝陽に真っ赤に染まる男体 山。あたり一面が曙色の空気に包 まれ、自然と足は止まて深呼吸。 五分も歩くと日光街道。門前町 として栄えた街並みは、老舗 の 羊羹屋さんや湯波屋さんに交 じ り、このごろ流行りのカフェ や スウィーツ専門店が軒を連ね、レ トロで新しい街にイメージチェン ジ。以前の風景がちっとも思い出 せなくてもどかしいけれど、これ もまた年のせいと諦めが肝心。歩 を進め、緩やかな坂道を登りつめ ると正面には日光世界遺産を抱く 森。手前に架かる朱色の神橋 は、 まさに神々しくてまたまた自然 と足は止まって大きなため息。 (疲 れて息切れ、なんかじゃありませ ん。) さらに森の中、輪王寺から東照 宮の参道へ。巨大な石鳥居の そ の奥には陽明門(見えませんが)。 陽明門の真上、群青の夜空にひと きわ輝く北極星(を想像しな が ら)、五重ノ塔の横 をスルー。 一時間ほど歩いて家にたどり着 くと、ご飯の炊きあがるいい匂い。 ジャストタイミング!と言わんば かりに鳴るお腹。 つやつや米粒(もちろん日光産 米)と、ご近所さんからいただい た自家製梅干しをパクリ! ん~、これこれ! 五十路を優に超え、身体のあち こちにガタが来ても、なんだか健 康そのものって気がするのは、こ んな時間があるからでしょうか。 今日も早起き。たっぷり朝陽を 浴び、季節の移り変わりを身体で 感じ、自然の恵みを味わう。よく 考えてみれば、贅沢な私の趣味? と健康法です。

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