栃木の国保 Vol.72 2022.1/ NEW YEAR

新年のごあいさつ 国保の安定的運営に向けて 栃木県国民健康保険団体連合会 理事長 広 瀬 寿 雄 6 10 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 2 新年明けましておめでとうござい ま す。 令和4年の頭にあたり、謹んで ご 挨拶を申し上げます 。 旧年中は本会の事業運営つきま し て、格別のご理解とご協力をいた だき ましたことに、厚く 御礼申し上げます。 昨年も新型コロナウイルスが4波・ 5波と猛威を振るい、緊急事態宣 言が 延長されるなど極めて厳しい事態 に至 りました。コロナ禍における感染 の不 安や緊張の中、地域の安心安全の ため 医療に従事されている方々をはじめ、 国保制度における新型コロナウイ ルス 感染症対策の各種取り組みにご尽 力い ただいた保険者皆様には、心よ り敬 意を表しますとともに、一日も早 い収 束を願っております 。 さて、国保制度を取り巻く環境は、 生産年齢人口の減少、少子高齢化 伴 う社会保障費の増加など構造的な 問題 などにより、依然として厳しい状 況が 続く中、国においては誰もが安心 でき る全世代型社会保障制度への転換 を目 指し、社会保障全般にわたる改革 が進 められております。 こうした中、国が進める審査支払 機 関改革の実施に向けて取りまとめ られ た「審査支払機能関 する改革工程表」 では、国保連合会と支払基金にお いて は、審査結果の不理な差異の解 消に 向け、審査基準やコンピュータチ ェッ クの全国統一に取り組むこととさ れて いるほか、システムの整合的かつ 効率 的な在り方として、令和 年度には支 払基金新審査支払システムにおけ る受 付領域の共同利用、令和8年度 は審 査領域の共同開発及び開始が予定 され ており、重要な課題となっている とこ ろでございます。 特に令和6年度に予定している国 保 総合システムの更改については、 受付 領域の共同利用のほか、政府方針 に基 づくクラウド化の実現に伴い、中 長期 的には費用は低減していくものの 一 時的には多額の経費がかかるため 、引 き続き国へ財政支援 を求めて参ります。 また、昨年 月より本格運用が開始 された医療機関窓口におけるマイ ナン バーカードでのオンラインによ 資格 確認につきましては、最新の情報 に基 づく処理をすることで、効率的か つ適 正な保険給付に繋がり、更には薬 剤情 報や特定健診等情報の閲覧が可能 とな るため、資格過誤や重複服薬の減 少が 期待されているとこ ろでございます。 一方、新型コロナウイルスワクチ ン接種に係る請求支払事務につき まし ては、昨年4月より国からの要請 を受 け国保連合会において実施してま いり ましたが、3回目接種に係る事務 処理 につきましても、引き続き要請が あり、 本年1月より実施することになり まし た。公的機関の役割と認識し適正 処 理に努めて参りたい と考えております。 今後も、このような国の動きに適 切 に対応するとともに、保険者が取 り組 む地域住民の健康づくりや医療費 適正 化の支援に努め、保険者の共同目 的達 成機関としての役割を果たして参 る所 存でございます。 会員の皆様におかれましては、今 後 とも更なるご支援、ご協力を賜り ます ようお願い申し上げ ますとともに、 益々 のご多幸とご発展を心から祈念申 し上 げまして、新年のご 挨拶といたします。

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