栃木の国保 Vol.72 2022.1/ NEW YEAR

ポイントについて説明があり、 「健 康寿命の延伸向け 、多様な健康課 題に寄り添い、保健 事業を実施する ことから健康課題を 解決することへ の転換が必要である 。そのためには データに基づき健康 課題を可視化し 解決する『データヘ ルス計画』を通 じ予防・ 健康管理を進めると ともに、 健康なまちづくり( 循環型地域社会 の構築)の視点を含 めたデータヘル スの取組が求められ る」との話があ りました。 また、「データヘルス計画を標 準化することにより相互比較を可 能とし、他市町村おける健康課 題を解決した方法・体制を取り入 れることが、地域の健康課題の解 決、さらには国保運営最適化に 繋がる」との話がありました。 講師が市国保運営協議会会長と して国保制度運営の一端に携わっ ている状況を交え、「データヘル ス計画」活用のポイントについて 講演いただき、実りある研修な りました。 令和3年 月1日(水)に新型 コロナ感染拡大防止のため、We b会議サービス「Zoom」を使 用し、「療養費適正化研修会」が 開催されました。 本研修会は、柔整及びあはき療 養費の支給の適正化・標準化に向 け、内容点検・患者調査の基準や 方法に基づく不正請求対策等を情 報共有することで、今後の保険者 における保険給付の適正な実施及 び療養費の適正化を図ることを目 的とされており、市町・国 保組合・ 後期高齢者広域連合・栃木県の療 養費担当者が参加しました。 まず初めに、栃木県保健福祉部 国保医療課の吉澤主査、尾花主任 、 石川主任、阿久津主事の4名が講 師となり、不正又は不当な請求事 案への対応や柔道整復療養費の適 正化について「療養費支給申請点 検時のポイント等について」と題 し、柔整療養費の審査点検基準や 取り組みの実施方法、国の情勢に ついて講義がありました。 その後、実際に保険者で行われ ている不正請求についての事例発 表として、下野市の小川主事から は、柔道整復多受診者看護師訪 問指導業務について説明がありま した。 下野市では、被保険者の金銭面 での負担と保険者の財政負担 の 改善を目的として、4月~8月の 実日数をもとに 月・ 月の2ヶ 月で条件に該当する被保険者に対 し、看護師による訪問指導が実施 されています。訪問指導によって 訪問指導の実施以降適正な受診 なった事例を発表し、参加した保 険者に取り組みの工夫などの情報 共有が行われました。 続いて、後期高齢者医療広域連 合の佐藤係員より、あはき療養費 支給申請におけるオンライン診療 による同意書の取扱いについて、 具体的な説明があり、「オンライ ン診療で同意書に基づく施術認 められていないことから、被保険 者の住所と所在地が県内であって も、同意書の所在地が遠方である ものについては注意が必要」と、 同意書内容に踏み込んだ点検の 必要性を訴えました。 今回の研修では、他市町での実 際の取り組み情報を知ることがで きたことから、参加者からは「取 り組みの参考となった」、 「今後の 点検作業に生かしたい」と声が上 がる研修会となりま 。 令和3年度 療養費適正化研修会 12 11 12 ▲ Zoom を使用して行われた研修会の様子 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 28

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