栃木の国保 Vol.72 2022.1/ NEW YEAR

新年のごあいさつ 新型コロナウイルスの感染症対策、 ワクチン接種の推進に全力で対応 栃木県医師会 会 長 稲 野 秀 孝 64 27 10 10 14 19 31 13 92 92 91 46 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 4 新年明けましておめでとうござい ます。 新春を迎え、栃木県国保連合会会 員 の皆様には日頃から本会の運営に 対し まして、ご協力とご支援いただい てお りますことに厚く御礼申し上げま す。 昨年を振り返りますと、とりわ 感じますことは、緊急事態宣言下で の東京オリンピック・パラリンピッ クの開催でありますが、一方で我々 は地域医療を守る通常の診療に加え て新型コロナウイルスの感染症対策 やワクチン接種推進を全力で対応 してまいりました。 中央では、菅総理大臣が9月3日、 自民党総裁選への立候補断念を表 明し たことから、急遽、自民党総裁選が 行われ、岸田文雄前政調会長 ( 歳 ) が第 代の自由民主党総裁に選ばれま した。そして 月4日、衆参両院の本 会議で第100代の総理大臣に岸 田文 雄氏が選出されまし。田総理 大臣 は臨時国会を 月 日に解散し、同 日告公示、同 日投開票になり、栃木 1~5区は自民党が2区を除く4 選挙 区で勝利し、2区では比例復活し 候補 者5人全員が当選しました。 ところで、国民健康保険は、被用 者 保険とともに国民皆保険の一翼を 担う 地域険であり、民健康保険制 度の 基盤をなす柱で ます。保険者 とい う立場からすれば、本会も医師と家 族・従業員等からなる医師国民健 康 険組合を運営しておりますが、医 師国 保や歯科医師国保、薬剤師国保な どは 「所得水準の高い国保組合」に指摘さ れ、国からの補助率が %になりまし た。被保険者が減少傾向する中、 さら に組合員の高齢化が進んでいくと いう 状況は、全国の国保組合が抱えて いる 喫緊の課題であります。さらに国 庫補 助の廃止が実行されば、本組合 の長 期的で安定的な運営を阻害し、さ らに 財政基盤を大きく揺るがすと共に 、存 続そのものを左右する重大な問題 に発 展します。 ご存じのように国民健康保険は、 被 用者保険と比べて中高年齢者が多 く加 入し医療費が増加する一方、保険 料負 担能力が弱い方々の加入割合が高 いと いう構造的な問題を抱えており、 特に 保険料の滞納者が増加し、厳しい 財政 運営を迫られております。厚生労 働省 が公表した2019年度国保収納 率に よると、全国平均 ・ %であります が、本県は %にとどまり、7年連続 で、「全国ワースト2」 の 位となっ ております。 近年、医学・医療の急速な進歩に よ り次々に登場する超高額薬剤や、 新た な医療技術の開発などによる高額 レセ プトが組合財政を圧迫しております。 さらに新型コロナウイルス感染症 とい う未曽有の驚異を前に、かつてな く厳 しい情勢にあります。 このような厳しい状況のなか、国 保 の健全な運営を図るため、日夜ご精 進・ご努力をいただいております こと に、心から敬意を表します。 本会としましては、関係団体の皆 様 と手を携えて、世界に冠たる国民 皆保 険制度を堅持し改善強化向けて 全力 を尽くすことをお誓いして、新年 のご 挨拶とさせていただきます。

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