栃木の国保 Vol.72 2022.1/ NEW YEAR

新年のごあいさつ 世界最高レベルの平均寿命から健康寿命へと 保健医療水準の実現へのお手伝い 栃木県歯科医師会 会 長 赤 沼 岩 男 30 10 10 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 5 新年明けましてお めでとうござ います。栃木県国民 健康保険団体 連合会会員の皆様 には、日頃、本 会並びに歯科医師国 民健康保険組 合に対しまして、ご 協力、ご支援 を賜り、感謝申し上げます。 さて、昨年も引き 続き、新型コ ロナウイルス(以下、新型コロナ) 感染拡大の影響を受 け、緊急事態 宣言及び、まん延防 止等重点措置 が続きましたが、9 月 日をもっ て、全都道府県で解 除されました。 そうした中でも、東 京オリンピッ ク、パラリンピック が開催されま した事は、日本にと っても、明る いニュース のひとつと 言えるで しょう。その後新 型コロナ感染 者数も、急速に減少 傾向になりま したが、国民の約7 割以上が2回 目のワクチン接種を 終えたとは言 え、未だ油断ならぬ 状況と認識し なければなりません。 引き続き、 今まで通 りの感染 防止対策の 徹底はもち ろんのこ と、ウイルス体内 への主たる侵 入経路は、「口腔」からということ を重視し口腔内環 境を良好に保 ち、口から侵入して 来る新型コロ ナウイルスが粘膜を 介して体内へ 侵入することを防ぐ ことが重要で す。それと同時に、 ウイルスとの 結合を助長する歯周 病菌は体内に 絶対に入れてはいけません。 従って、本会にお いてコロナウ イルスにする最も 大切な予防法 は、口の中をキレイ に保つことで あるとの情報発信に 努め、国民の 安全、安心な暮らし を保障してい く事が必要考えております。 さて、増大してい く日本の医療 費に歯科が出来る事 は、平均寿命 と健康寿命にある約 年の開きを、 健康寿命を伸ばす事 で医療費の削 減が可能になる一助 として、オー ラルフレイルに着眼しています。 今や、口腔の環境 の悪化が全身 病に関連する事が明 らかにされて 来ている中で、歯科 医療は歯口腔 の治療にとどまらず 、全身状態の 改善、全身病の予防 と回復をはか る医療の一 環として位 置づけら れて来て おります。 国民医療 費 は、毎年約1兆円ず つ増大してお り、国や国民の負担 は、限界に来 ています。国民皆保 険制度を守る 意味でもチーム医 療の一環とし て、我々は日々、努 力いたしてい る所であります。 昨年の 月末には、新岸田 内閣 が発足し、自民党の 選挙公約で初 めて国民皆歯科健診 の項目が入り、 切れ目のない国民の 歯科健診が実 現化されば、医療 費抑制にも大 きく前進出来るもの と確信いたし ております。 わが国の国民皆保 険制度を通じ て、「栃木の国保」の健全運営の 存続のためにも、本 会といたしま しても、出来る限り の努力をして 参る所存ですので、 どうぞ、これ からも、国保連合会 会員の皆様の ご支援、ご協力を切 にお願いいた しますと共に本年も、皆様にとっ て良い年であります 事を願いまし て、新年の挨拶と させていただ きます。

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3