栃木の国保 Vol.72 2022.3/ SPRING

巻 頭 言 矢板市長 齋藤 淳一郎 87 30 29 30 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 本年2月末現在、矢板市の人口あた りの新型コロナウイルス感染者数 (累 計)は、県内市町の中でも少ない水 準 となっていますが、オミクロン株の 感 染拡大によって本年に入ってから感 染 者数が急増し、昨年末に 人だった感 染者数は、現在337人に達してい ます。 そのような状況下で、ワクチン接種 にあたり、市文化会館に県内有数の 規 模となる集団接種会場を設け、1日 あ たり最大840人に接種可能な体制 を 整備したほか、県営とちぎワクチン 接 種センターの県北会場を市内に設け て いただいたことで、市民の皆様に一 層 の便宜を図ることができました。 また、前年からのコロナ禍が続く中 で、 「命を守る」 「経済を復興する」 「学 びを取り戻す」の3つを基本方向と す る、市独自の「アフターコロナ矢板 創 生戦略」に基づき、国の新型コロナ 臨 時交付金を活用しながら、感染症に 強 いまちづくりと、本市における地方 創 生「矢板創生 」の実現を図 ってきました。 さて、国民健康保険は、平成 年度の医療保険制度改革に伴い、 本市 国民健康保険も栃木県国民健康保 険に 移行しました。そして本年度からは、 栃木県国民健康保険運営方針 (第2期) に基づき、県と市町との間で、保 険税 水準の統一に向けた検討が開始さ れて います。 そこで、本市におきましても、収 納 率の一層の向上等を通じて収入の 確保 を図るとともに、「矢板 市国民健康保 険データヘルス計画」に基づく医 療費 適正化事業の着実な推進に取り組 んで います。 このうち医療費適正化の取組とし ま しては、平成 年度から各種健診を5 00円で受けることができる「ワ ンコ イン健診」を開始し、特定健診受 診率 を大幅に引き上げたほか、平成 年度 からは、市民の皆様の歩数の積み 重ね や健康教室の参加など運動習慣 を身 につけてもらい、また健康への関 心を 高めるために、「やいた 健康ポイント 事業」を開始しました。この事業は、 1ポイントあたり1円相当のポイン ト を参加者に交付し、1人あたり年間 最 大10,000円相当までを市内中 小 事業所で利用できる商品券などと交 換 できることから、多くの方に御参加 い ただきました。またこの事業と合わ せ て開設された「まちなか保健室」も、 市民の皆様には大好評です。 本市としましては、今後ともこうし た取組を市民総ぐるみで展開してい く ことで、栃木の国保の安定運営に貢 献 していくとともに、 「アフターコロナ」 を見据え、市民一人一人の健康寿命 を 少しでも伸ばしていきたいと決意新 た にしています。 アフターコロナを見据えた 矢板市民の健康づくり

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