栃木の国保 Vol.72 2022.3/ SPRING

住民の方に制度を理解しても らうことが今後の課題だと話 します。 続いて、徴収部門の取り組 みについて収税課からの資料 を基にお話いただきました。 現在、口座振替の促進を図 るとともに、早期の財産調査 及び滞納処分の徹底を実施さ れてい いいます。 また、納付環境を充実させ る取り組みとして、週休日や 夜間相談窓口の開設、近年で はコンビニ収納・クレジット 決済・スマホアプリ決済、ペ イジー納付などを納付方法に 取り入れられています。 平成 年度から令和2年度 までの間で収納率が2%程度 増加したことについて、「ここ 数年で窓口に行かずとも税金 を支払える環境づくりをした ことが、収納率の増加に繋がっ たと考えます」と話し、今後 の更なる収納率向上が期待さ れます。 続いて、保険者努力支援制 度の指標の中でも市独自の取 り組みを行いやすく、住民の 健康づくり支援として力を 入れているという特定健康診 査・特定保健指導事業につい て、国保年金課及び健康増進 課からの資料を基にお話を伺 いました。 特定健康診査について、令 和2年度はコロナ流行の影響 を受け、集団健診の実施時期 が例年4~5月頃であったも のが秋口にずれ込んだことに よって実施回数が半数程度に 減少。それに伴い、受診率も 大幅に低下し たといいます。 人間ドックや脳ドックについ ても、集団健診と同様に実施 時期のずれや受診控えによる 医療機関受診の減少が利用率 低下の理由として考えられる といいます。 特定保健指導事業について は、利用率向上のために健診 結果を特定保健指導の時に手 渡すようにするなど様々な取 り組みが行われていたもの、 令和2年度は前年度と横ばい の結果となりました。令和3 年度は健診結果郵送後、対象 者全員に利用勧奨の電話をか け、対象者の都合に合わせて 実施する体制を継続して行う ことに加え、委託業者と連携 し、途中脱落者率の低下に努 めています。 さらに、感染予防の観点か ら動機付け支援を集団指導で はなく個別指導に変更し、よ り利用しやすい環境づくりを 目指しているといいます。動 機付け支援の評価方向を対象 コロナ禍での 受診率向上対策 納付環境の充実で 収率向上 30 △個別勧奨として郵送されているパンフレット「みるトク健診(特定健診)のご案内」 △取材に対応いただいた国保年金課 秋元主査 (Zoom 画面) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 14

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