栃木の国保 Vol.72 2022.6/ SUMMER

那須烏山市は、県の東部に位置 し、東側は茨城県に隣接する県内 で一番小さい市で、清流那珂川を 中心に同水系の大小河川が貫流し、 東部に那珂川自然公園が西部に は関東平野がひらけ、豊かな自然 に恵まれた美しい大地が広がって います。 市内には、いにしえから人々の 生活が営れた痕跡が遺跡として 各地に残され、古代の官道や役所 跡である国史跡「長者ヶ平官衙遺 跡附東山道跡」、そして、県内屈 指の山城として貴重な烏山城跡」 など数多くの文化資源を有てい ます。 なかでも、450年余りの歴史 と伝統を誇る移動式野外劇をメイ ンとした国指定重要無形民俗文化 財の「烏山の山あげ行事」は、先 ごろユネスコ無形文化遺産にも登 録され、国内外の多くの方々に一 度ご覧いただきたい真夏の風物詩 です。 本市では、近年、日本全体が少 子高齢化を伴う人口減少社会を迎 え、地方の活力低下が懸念されて いますが、IOTや人工知能など による第4次産業革命の進展に伴 い、急激な社会経済環境の変化に 直面しています。 このような大転換期のただなか にあって、本市では、 先人から延々 と伝え守られてきた豊かな自然環 境や数多くの文化遺 産、そして、 時代の変化に応じて発展してきた 各種産業をもとに、総合計画の基 本理念に掲げる「みんなの知恵と 協働による『ひかり輝く』まちづ くり」を推進しています。 さて、本市国民健康保険運営協 議会長を務められている齋藤照雄 氏は、平成 年から委員となり、 令和元年から本議会の会長とし て、国保事業の運営にご尽力をい ただいております。 国民健康保険を取り巻く情勢は、 急速な高齢化の進展、医療技術の 高度化や疾病構造の多様化等によ る医療費の増加、さらに新型コ ロナウイルス感染症の拡大により 国保財政はますます厳しくなって おります。 今後、会長の豊かな知識と経験 を活かし、国民健康保険の健全運 営を図るため、これからも健康に 留意され、なお一層のご尽力をい ただけることをご期待しておりま す。 会長の一言 26 「国保財政の安定に向けて」 国民健康保険の財政状況は、急激な高齢化の進行、医療技術の進 歩等による医療費の増加等により大変厳しい状況であります。 そのため、医療費の抑制は喫緊の課題となっており、特定健康診 査の受診率の向上、生活習慣病の改善を目標とした実効的な保健事 業の実施等に努め、被保険者の健康と国保財政の安定化に尽力して まいります。 国保運協会長プロフィール 齋 さい 藤 とう 照 てる 雄 お 那須烏山市 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 10

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