栃木の国保 Vol.72 2022.6/ SUMMER

今回、「栃木の国保」の寄稿 依頼を受けて、薬剤師目線で、 何かお伝えすることができるの ではないかということで、受け させていただきました。年4回 とのことでしたので、初回は 栃木県後期高齢者医療広域連 合と栃木県薬剤師会で行った、 後期高齢者医療多剤・重複服 薬者訪問事業や、その後の活動 について記載したいと思います。 県の委託事業で行なったもので はありますが、当時の状況を知 るのも、今後の活動につながる と思いますので、記載すること にしました。 対物業務から対人業務へ 薬局ビジョンにつて 平成 年 月に厚生労働省 は、「患者のための薬局ビジョ ン」~ 「門前」から 「かかりつけ」 、 そして「地域」へ~ を策定し ました。薬局の薬剤師が専門 性を発揮して、ICTも活用 し、患者の服薬情報の一元的・ 継続的な把握と薬学的 管理・ 指導を実施できているという ゴールを目指しています。マ イルストーンとして2025 年までにすべての薬局を「か かりつけ薬局」にするという 小目標があります。 各保険薬局は、この方向性 を受け、おくすり手帳の一冊 化・集約化、多剤・重複投薬 や相互作用の防止という具体 的な取り組みを始めましたが、 その進捗には温度差がありま した。この温度差は、ちに 適正な服薬管理の推進とDX化 〜薬局ビジョンとポリファーマシー〜 ピノキオ薬局代表取締役田中友和 出てくる対応 の差となって 表れてきまし た。 2年に一度、 調剤報酬改定 が、繰り返さ れ、より対物 業務から対人 業務へと移行 していきまし た。今回の栃 木県後期高齢 者医療広域連 合の協力を得 て行った後期 高齢者医療多 剤・重複服薬 者訪問事業に ついては、令 27 10 特別寄稿 第 回 1 【出典:厚生労働省ホームページ】 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 20

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