栃木の国保 Vol.72 2022.6/ SUMMER
算によって 平成 年 の調剤報酬改 定で、薬局ビ ジョンにある 残薬を解消す るためにこの 加算がつくら れました。現 在まで算定回 数が徐々に増 えてき てい ます。その分、 患者宅におけ る残薬は減少 していると推 測され ます が、前提とし てそれは、あ る程度しっか り飲め てい る患者(定期的に薬局に来ら れていた患者)が、うっかり 余らせしまった薬剤などを、 薬局内での会話の中で言って くれる場合が多かったと思い 和元年4月から令和2年3月に かけて行いました。対人業務に 移行期間だったこともあり、各 市町の保健指導と連携が模索さ れ始めた時期でもありました。 後期高齢者医療多剤・重複 服薬者訪問事業を経て この事業は、宇都宮市をモ デル地区として、栃木県後期 高齢者医療広域連合のデータ の中から 種類以上の薬剤を 日以上使用している患者(介 護施設等入所者、がん、難病 等の患者を除く)299名に 対してアンケート調査を行い、 薬剤師が患者とお薬相談を重 ねながら重複や多剤服用を解 決していく予定でした。アン ケート内で、相談したい薬局、 つまり患者側から見た「かか りつけ薬局」を記載してもら うところも作成しました。し かしながら、その薬局にお薬 相談をお願いすると、忙しい、 薬剤師が1名 しかいないと、 断られることもあり、対応に 苦慮しました。 患者さんがかかりつけと思っ ているのに、来局した時しか 対応しないのは何事だ・・ 怒りが沸くと共、業界自体 の意識改革を進めないと、保 険薬局は患者のみらず、他 職種の方からも見放されると 危機感を感じたこと思い出 されます。当時は、目の前の 処方箋だけを対応していれば よいと考えている薬局も多く、 地域に対しての目線が発展途 中でした。市や町で重複・多 剤服薬者等への保健指導をし ている方々も、薬局に相談し たいけど、どこに相談したら いいのかと、悩まれていた時 期だったと思ます。日常の 関係性ができていなかった為、 相談したいけど、お互いのこ とがよくわからな いう時 期だったのかもしれません。 重複投薬・相互作用防止加 ます。一方、処方どおりにお 薬を飲んでいなくても予定通 りに通院・来局し、ちゃんと 飲めていますと言っている患 者の残薬を減らすことはか なかできませんでした。また 28 20 30 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 21
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