栃木の国保 Vol.72 2022.9/AUTUMN

政や介護施設、ケアマネ ージャー なども含まれてくる計画となっ ております。 本人が毎日測定している血圧 などは、アプリを通してPHR に登録されます。お薬手 帳のデー タなどもここに入ります。 電子処方箋などの薬の情報は、 EHRに入る予定なので、同じ ような薬の情報で、その使用 目的や、今までの使用習慣など により、データ保存場所が異 なる場合はあります。また、個 人の健康診断データ、運動デー タ、バイタルデータなどはPH Rに含まれる予 定です。また、 その多くのデータから個人情報 を排除した形で解析することに よって、地域による違いなどを 出すことができるようになりま す。それによって、地域の疾 患の偏在や、生活習慣の違いか ら、行政で行っている保健指導 などについても、その結果を受 けて徐々変更してくると思い ます。 まりカードを紛失しても、4 桁のコードがなければ、つな げることができないものにな ります。マイナンバーカード は普段使用しているパソコン のログインパスワードと同じ で、情報につなが為の“鍵” でしかありません。 医療で使うマイナンバーカー ドの領域について 本来、医療だけで使うカー ドではありませんが、薬剤師な ので、医療系部分を取り上げ ます。保存領域は、大きく2 つ(EHRとPHR)に分か れます。前者は医療連携ネッ トワーク(以 下「 E H R 」) 、 後者は、パーソナルヘルスレ コード(個人の健康情報)(以 下「 P H R 」)と呼ばれていま す。医療機関同士の患者デー タのやり取りは、EHRを使 い、基本的に本人が直接デー タを変えるなどはできません が、例えば患者のCT画像デー タを転院先の医療機関に送った りできます。この部分が進めば、 患者のメリットも増え、もしか すると医療費削減につながるか もしれません。医療機関だけの 連携ではなく、図1の様に、行 図2の様にデータ活用の方法 はいろいろ検討さ れています。 例えば、救急車で意識を失って 運ばれていても、マイナンバー カードを携帯してれば、アレ ルギー歴を閲覧し、過去に合わ ない薬があったことや治療中 の疾患や医療機関情報もわかり より早く救急対応や運搬が可能 になると想定されています。 ▲図2(出典:総務省ホームページ) ▲図1 (出典:総務省ホームページ) 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 19

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