栃木の国保 Vol.72 2022.9/AUTUMN

7月 日(金)、国保連合 会大会議室において令 和4年 度通常総会が開催され 、令和 3年度事業報告及び一 般・特 別両会計歳入歳出決算 等 議 案すべてが原案どおり 可決承 認された。 持続可能な社会保障制度の 構築に向けて 総会の開会にあたり 、広瀬 理事長(下野市 長) は、「去 る6月7日、『骨太方針 20 22』が閣議決定され たとこ ろであ。本方針にお いては、 『持続可能な社 会保障制度の 構築』として、保険料 負担能 力に応じた負担の在り 方等 総合的な検討を進める ことと された。さらに、令和 5年度 から医療機関等にオン ライン 資格確認の導入を原則 として 義務付けることや、令 和6年 度中を目途に保険証の 原則廃 止を目指すことが明記 された ほか、法定外繰入等の 早期解 消を促すとともに、普 通調整 交付金の配分の在り方 につい て、地方団体等の議 論を深 めることとされている 」と述 べ、「本会としても引 き続 き状況を注視し て参りたい」 と強調した。 また、昨年度からの 懸案事 項として、次の2点が 挙げら れた。 1点目が、国保総合 システ ムの次期更改。開発業 者の決 定に伴い費用を再試算 した結 果、概算費用が減額と なっ が、それでもなお、令 和5年 度において 数億円の財源不 足が発生する見込みと なって いる。このことについ て広瀬 理事長は、「財源不足へ の対 応として、昨年度に引 き続き、 本日の総会 において決 議を 行ったうえで、国庫補 助の要 請行動を行って参りた い」と 述べ、保険者への理解 と協力 を求めた。 2点目が、新型コロ ナウイ ルスワクチン接種。こ のこと について広瀬 理事長は、「4 回目のワクチン接種請 求支払 事務についても、国か ら本会 への協力要請があった ことか ら、今後も適切な事務 処理を 行って参りたい」と、 公的機 関としの役割を果た してい く考えを述べた。 その後、齋藤市長(矢板市) を議長に選出し、報告 事項2 件と議決事項 議案を慎重に 審議し、全議決事項が 原案ど おり可決承認された。 広瀬 寿雄 氏(下野市長) 理事長退任 閉会にあたり、広瀬 理事長 は、議長への労をねぎ らうと ともに、8月5日をも って下 野市長及び 本会理事長 を退 任する旨を述 べ、「在任中は、 国保制度の半世紀ぶり の大改 革となった国保運営の 都道府 県単位化が行われたほ か、新 型コロナウイルスワク チンの 請求支払事務を受託す るなど、 これまでの医療・介護 ・福祉 以外の業務を実施する ことと なったが、保険者の皆 様のご 協力もあり、無事に任 務を全 うすることができた。 改めて 御礼を申し上げ るとともに、 引き続きご協力をお願 いした い。」と結び、今回の通 常総 会は閉会となった。 29 12 50 事業報告・歳入歳出決算など全議案を可決承認 令和4年度栃木県国民健康保険団体連合会通常総会 12 開会挨拶をする広瀬理事長 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 2

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