栃木の国保 Vol.73 2023.1/NEW YEAR

那須塩原市 国保年金課 課長 藤 ふじ 川 かわ 正 まさ 勝 かつ 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 13 「恥の多い生涯を送って来ました。」これは 太宰治の「人間失格」の冒頭ですが、私も恥 の多い生涯を送って来ました。 そうなんで す、私は「私の趣味と健康法失格」なのです。 若いときからの暴飲暴食、運動不足、そして 仕事のストレスも重なって、血圧が200を 超えてしまったことと急性肝炎で3年前に入 院をしてしまいました。 入院したことにより、自分を冷静に見つめ なおすきっかけになりました。歌の歌詞にも ありますが、なんでもいようなことが幸せ だったと思うようになり、平凡ですが、健康 が一番だと考える ました。 そして、毎日飲んでいた大好きな酒をやめ ました。最初のうちは辛かったですが、今は なんともありません。現在は、納豆、トマト ジュース、ヨーグルトを毎日食べるようにし ています。 強いて健康法と言えば、毎日の犬の散歩で す。毎日私の帰りを待っていてくれます。休 みの日は3回も4回も連れて行きます。雑種 です。捨て犬でした。仔犬のとき、子どもた ちにいたずらでもされのでしょうか額か ら血を流してダンボールに入れられて雨の日 に捨てられていたそうです。今でも雨の日と 子どもの声が聞こえると怖がります。 季節の移り変わりを感じながら毎日毎日歩 いております。今の季節ですと、落ち葉を踏 みしめ 月さまを見ながら 歩いておりま す。おかげさまで酒を飲まなくてもぐっすり 眠れるようになりした。ただ、お気に入り のいくつかの散歩コースは雑木林が多いので すが、宅地造成などで年々減ってきているの が残念です。 また、強いて趣味と言えば読書です。最近 は、寝る前に国語の教科書で習 った記憶に 残る短編を読んでおります。「スーホの白い 馬」、 「くじらぐも」、 「手袋を買いに」、 「太郎 こおろぎ」、 「少年の日の思い出」、 「高瀬舟」、 「鼓くらべ」などですが、子どもの頃は気づ かなかった 主人公の気持ちや作者の思いが、 大人にった今だからこそ深く響き、涙が出 ます。涙を流すことによってぐっすり眠れま す。(これも健康法です!) 国保担当ですが、大変申し訳 ございませ ん、たばこはやめられません。 そうですね、国保担当課長も失格ですね。 「生まれてすみません。」

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