栃木の国保 Vol.73 2023.1/NEW YEAR

早い段階から生活習慣病の 予防を行うため、職員の方々 が奮闘している様子がうかが えました。「健活」は、現在地 域を限定して行っていますが、 今年度以降も継続してデータ を集め、他の地域へどのよう に事業拡大していくか検討を しているとのことでした。 その他の保健 事業として、 栃木県糖尿病重症化予防プロ グラムを参考に、かかりつけ 医と連携して健診受診者に対 する支援も実施しているそう です。また、医療機関未受 者に対しての受診勧奨も実施 しています。 さらに、口腔機能 の維持・ 向上に向け、健診結果説明会 場では、歯周疾患の発症・進 行予防の知識の 普及啓発や、 健診受診者の状態に合った歯 科衛生士による歯科保健指導 も行われているそうです。 特定健診受診率 向上に向け 特定健診受診率向上に向け た取り組みについてもお話を うかがいました。 椎谷主査は「今年度は、薬 局を通じた受診勧奨も行いま した。市内の調剤薬局を回り、 資料による説明を行いながら ご協力をお願いしました。薬 剤師会のご協力もあって実施 することができました」と話 しま。試験的な段階である ようですが、画期的な取り組 みを行っているという印象を 受けました。 また、木村係長は「平成 年からみなし健診に力を入れ て取り組んでおり、事業所に 対しデータ提供依頼の通知を 送ることで、僅かではありま すが特定健診受診率の向上に 繋げています。今度からは、 事業所への受診 勧奨も行い、 みなし健診と二段階で取り組 んでいます」と話し 受診率向上に向けた様々な 取り組みの積み重ねが、大田 原市の特定健診受診率向上に 繋がっているのだと感じまし た。 新たな方法を取り入れた 特定保健指導 続いて、特定保健指導の取 り組みについて、 管理栄養士 玉村主査にお話をうかがいま した。 玉村 主査 は「健診結果及び 質問項目から生活習慣病リス クに応じて対象者を階層化し 『情報提供』 『動機付け支援』 『積 極的支援』を柱に保健指導を 実施しています。従来の面接 や電話に加え、手紙での評価 を取り入れた指導を行ってい ます」と話します。 大田原市の今後の取り組み について 最後に、今後の課題と対策 についてうかがいました。 木村係長は「特定健診受診 率をコロナ前の値まで回復さ せ、さらに向上させることが 課題です」と話し「そのため 30 ▲ 健康政策課 管理栄養士 玉村主査 ▲ 健診結果説明会 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 17

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