栃木の国保 Vol.73 2023.1/NEW YEAR

また、対象者が自分の事として捉え、具体 的にどのくらい、どんなことを変えていった らよいか考えられるよう支援内容の組み立て を行いました。自分の生活リズ ムを振り返 り、目標改善のめ1日に減らすカロリーを 計算してから、運動や食事の改善ポイントに ついて説明し、自分の生活としてイメージし て考えられるよう工夫しました。 目標設定時には「食事に気を付ける」「歩 くようにする」などの方法のみを書く方が多 かったため、具体的な行動にできるよう「何 を、どれくらい、どうする」まで細かく考え てもらうことで、自宅に帰ってから行動に移 し評価がしやすいようにしています。 1か月半~2か月の支援レター送付の際に は、対象の方の指導内容や目標から「健康ひ とことメモ」を添え、支援者か「頑張って ますね!」と応援の気持ちを伝え、対象者の 自己肯定感を上げることで、取り組みの強化 に繋がるようにしています。 3か月後の評価の際には、自分の設定した 目標に届かなかった方や行動目標が達成でき なくても、目標に向けた取り組みへのねぎら いの言葉も加え、取り組みを前向きに支援期 間後も継続してもらえるよう考え支援を行っ ています。 ♦実際に指導を行ってみて 勧奨電話の際に ・8%の方に連絡が繋が らず、連絡が繋がった ・2%のなかでも参 加を希望しない方は4・2%でした。連絡が 繋がらない方については、今年 度は案内兼 利用券を送付することで再勧奨を行っており、 送付後の連絡ありが ・0%、連絡なしが ・0%であり、効果が出ていると考えられ ます。しかし、送付後の参加が ・8%、不 参加が ・2%であり、参加したくなるよう な勧奨方法を検討しています。個別健診受診 者は参加率が低く、電話で勧奨を昨年度か ら実施し、今年度は案内兼利用券を郵送する ことで再勧奨を行っています。個別健診受診 者は、受診(かかりつけ)医療機関の医師へ の信頼が厚いと考えられるため、かかりつけ 医より治療と生活改善を並行して行うことの 大切さを伝えてもらい、特定保健指導の勧奨 をしていただく等、連携していけるよう調整 していきたいと考えています。 不参加理由として、「自分で頑張りたい」 や「すでに改善に取り組んでいる」という方 については、1年後の健診の結果にて改善し ているかを確認、改善できず連続で動機付 け支援対象者となった場合に、勧奨や支援の 内容に反映し対象者が自己の再評価を行える 31 68 77 23 30 69 図3:勧奨結果参加率 ່ዡ㟁ヰ ⧅ ࡀ ࡿ 㸣㸦 ே㸧 ⧅ ࡀ ࡽ࡞࠸ 㸣㸦 ே㸧 ᱌ෆ≧㏦௜ 㐃⤡࠶ࡾ 㸣㸦 ே㸧 ཧຍ 㸣㸦 ே㸧 ୙ཧຍ 㸣㸦 ே㸧 㐃⤡࡞ ࡋ 㸣㸦 ே㸧 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 26

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