栃木の国保 Vol.73 2023.1/NEW YEAR

令和4年 月5日(水)国保 連合会9階大会議室において、 保険料(税)の徴収事務に3~ 5年程度従事している市町職員 を対象とした「令和4年度保険 料(税)徴収事務担当者研修会 (応用編)」を開催し、 名が参 加しました。 講師には特定非 営利活動法 人ローカルガバ メント・ネッ トワークより堀 博晴氏を迎え、 「捜索からインターネット公売」 と題した講義が行われ、滞納者 への対応やインターネットを使 用した公売の流れについて、資 料を基に説明がありました。自 身の経験談を交えながらの捜索 事例紹介は、参加者にとって大 変興味深いものでした。 堀氏は、徴収率を上げるため には「交渉ばかりを行うのでは なく、法律通りに差押えを行う ことが重要である」と話し、滞 納があれば迅速に差押えを実施 することが重要であると強調し ました。また、「金額が小さい うちに差押えを行うこと。滞納 者が一括で払えない状況を作っ てからでは遅い」と話しました。 滞納整理を行う 心構えとし て、「財産があるのにも関わら ず滞納をする者に対しては、徹 底的に差押え等を実施すべきで あり、9割以上の納期内納税者 がいることを意識して徴収事務 に励んでいただきたい」という 説明があり、悪質な 者に対 し捜索を行う重要性について改 めて気づかされました。 研修会後半では、実際に捜索 を実施しいる様子の放映があ り、捜索中に起きる様々な問題 への対処法や捜索を実施する際 の注意点を学ぶこ とがきまし た。 受講者アンケートでは「捜索 に積極的に取り組 んでいきた い」「納期内納税者に報いるべ く、捜索に力を入 れていきた い」「行政の支えである財源の 確保をするという大きな使命を 負っている自覚をもって業務に 当たっていきたい」等声が上 がり、今後の捜索の参考にもな り、徴収に対するモチベーショ ン向上にも繋がる実りある研修 会でした。 保険料(税)徴収事務担当者 研修会(応用編) 10 14 ▲研修会の様子 特定非営利活動法人 ローカルガバメント・ネットワーク 堀 ほり 博 ひろ 晴 はる 講師プロフィール (令和4年10月時点) 【略歴】 東京都庁において徴収吏員として9年間滞納整理や収納率向上に向けた業務等に携わる。 入都中全国で初めてインターネット公売を実施し、その後ヤフー株式会社に入社しイン ターネット公売を普及させる。平成23年に特定非営利活動法人 ローカルガバメント・ネッ トワークを設立、ヤフー退職後は東京都八丈町にて税務課徴収係長に就任し税徴収実務に 復帰し、令和元年安芸租税債権管理機構で管理局長を務め、令和3年12月退職。現在多 くの自治体で研修講師を務める。 REPORT リポート 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 31

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