栃木の国保 Vol.73 2023.1／NEW YEAR

新年あけましておめでとうござ います。 令和５年の新春を迎え、一言ご 挨拶を申し上げます。 皆さまには日頃から国保中央会 の運営に対しまして、ご支援とご 協力をいただいておりますことに 厚く御礼を申し上げす。 新型コロナウイルス感染症の流 行については、感染拡大防止対策 と社会経済活動の両立に向けて、 国において取組が進められている ところですが、季節性インフルエ ンザとの同時流行が懸念されるな ど、未だ不透明な状況の中、最前 線で治療や感染防止策に懸命に取 り組んでおられる国保直診施設を はじめとする医療機関等や自治体 関係者などの皆様のご尽力に深く 敬意を表します。 さて、少子高齢化の進展と生産 年齢人口の減少に歯止めがかから ない中で、国においては、全ての 世代で安心きる全世代型社会保 障制度の確立を目指し、様々な改 革が進められているところです。 一方、都道府県をは じめとす る各地方自治 体では、本年は、 ２０２４年度から開始となる医療 費適正化計画、健康増進計画、医 療計画、介護保険事業（支援）計 画及び障害福祉計画等を策定する 節目の年であり、今後の地域医療 ・ 介護・福祉体制を整備していくう えで、大変重要な一年となります。 特に、医療分野においては、行 政サービスのデジタル化の推進と して、本年４月から保険医機関 等においてオンライン資格確認等 システムの導入が義務付けられる とともに、２０２４秋にはマイ ナンバーカードと健康保険証の一 体化を目指すこととされいます。 本会は「医療保険情報提供等実 施機関」として、社会保険診療報 酬支払基金とともに、このシステ ムの開発と運用に携わっておりま すので、今後も国の動向を注視し、 これらの取組の普及・促進の一助 となるよう努めるともに、医療 ＤＸなどのデータヘルス改革推 進等に積極的に対応してまいりま す。 また、審査支払機能改革工程表 に基づき、医療保険における審査 基準の統一化や審査支払システム の支払基金との共同開発・共同利 用を推進するとともに、介護保険 ・ 障害者総合支援システムの 運用、更には、新型コロナワクチ ン費用の請求支払業務など、様々 な地方自治体事業の支援に取り組 んでまいります。 本会といたしましては、全国の 国保連合会の皆様とこれまで以上 に一体となり、全国知事会、全国 市長会、全国町村会をはじめとす る地方団体や国保組合、後期高齢 者医療広域連合などの関係団体と も十分に連携を図りながら、医療 費の審査支払はもと より、国保 データベース（ＫＤＢ）システム を活用した保健事業や様々な事務 処理システム開発・運用など、 保険者の皆様の業務支援に総力を あげて取り組む所存でありますの で、一層のご解、ご協力を賜り ますよう切にお願い申し上げます。 結びに、コロナ禍を乗り越え、 新しい年が明るく希望に満ちた素 晴らしい一となることを心から ご祈念申上げして、新年のご 挨拶といたします。 新年のごあいさつ 医療保険情報提供等 実施機関としての役割を果たす 国民健康保険中央会　会長 岡 﨑 誠 也 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 7