栃木の国保 Vol.73 2023.3/SPRING

巻 頭 言 さくら市長 塚 隆志 18 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 さくら市は年少人口比率や合計特殊 出生率が共に1位と県内 一 子どもが多 いことから、子育て施策や教育に力を 入れて、「暮らしを楽 しめる」まちづく りを進めています。 歳までの医療費 を無料にする児童医療費の助成や、若 い世代へ「母になるなら父になるなら さくら市で」というメッセージを込め、 結婚新生活支援補助金といった経済的 なアプローチを展開しています。 「健康」「身近な自然 「文化・芸術・ 歴史」の3つに力点を 置いています。 「健康」は暮らしを楽しむためのベース。 昨年は、市総合公園に全国でも珍しい 壁打ち施設「さくらスポーツウォール を整備し、 「いちご一会とちぎ国体」 サッ カー(成年男子)開催もあ り、スポーツ ・ 健康づくりの気運が一層高まっていま す。 高齢者の皆さまに向けては数多くの 通いの場が開設され、健康体操やレク リエーションを通して、ホ スピタリティ 溢れる健康増進に関する事業を実施し ています。市内社会福祉法人とタク シー会社の協力のおかげで、通いやす い、常設型の通いの場も開 設されました。 昨年秋には新たな取組みとして「ま ちなか保健室」を立ち上げました。こ こでは、看護師等の専門職2名が週3 日常駐し、市民の皆さまが気軽に健康 相談や健康セルフチェック等を行って いただけるようにしています。利用さ れた方からは「何科を受診していいか わからない時に相談にのってもらえた」 といった好意的な意見が寄せられてい ます。 国民健康保険においては、「さくら 市国民健康保険第2期データヘルス計 画」に基づき、様々な保健事業を展開 しています。特に、特定健診未受診者 対策ではAIを活用した受診勧奨を行 い、DX化とヘルスアップの両面で推 進を図っています。また、被保険者の ヘルスアップ、医療費適正化といった 観点から、「糖尿病性 腎症重症化予防事 業」、 「受診行動適正化事業」を行って います。今後は、新型コロナウイルス 感染症の影響により低下しました受診 率を向上させるため、様々な対策を検 討し事業の推進を図って参ります。 今春から新型コロナウイルス感染症 の感染症法上の位置づけが「5類」に 移行されることになりましたが、今後 も感染症対策は必要です。 「アフターコ ロナ」を見据え、ライフスタイルもま た変化していく中で、市民の皆さまの 健康維持・増進に努め、 「暮らしを楽し める 小 ま ち 都市 」を実現できるよう、未来 を見据えたまちづくりに取り組んで参 ります。 「暮らしを楽しめる 小 ま ち 都市 」を 目指して

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