栃木の国保 Vol.73 2023.3/SPRING

田中課長補佐兼係長は、「こ のような結果を受け、次年度か らの3年間を、健康寿命延伸重 点期間とし、1年目となる令和 5年度は、『自分の健康に関心 を持つ』を目標に、あらゆる機 会に測定(体組成・血圧・血管 年齢・ベジチェック※センサー を手のひらに押しあてることで 推定野菜摂取量測定する)を 実施し、町民の健康 に対する 意識付けの強化を目 指してい ます」と話します。具体的は、 毎月1回役場の庁舎内で測定の 機会を設け、来庁者に声をかけ ながら測定をしていただくこと などを考えているそうです。町 民が健康で暮らせるようにとい う職員の方の熱意を感じました。 個々の傾向に合わせた 個別勧奨通知の送付 続けて、特定健診受診率等向 上に向け、現在実施している取 組や今後の予定についてもうか がいました。 特定健診未受診者の受診傾向 等を分析の上、個々傾向合 わせた個別勧奨通知を送付した り、国保に切り替わる世代に向 けての勧奨を実施したりして、 特定健診新規受診者の掘り起こ しを行っているそうです。また、 健診の申し込み方法については、 従来の電話・窓口・webによ る申し込みに加え、今年度から はがきによる申込みを追加し たそうです。田中課長補佐兼係 長は、「非対面で自分の好きな タイミングに出せるはがきが現 在のニーズに適していたのか、 百数十件ほど反応があり、返信 はがき付受診勧奨大きな効果 があったと感じています」と話 します。 次年度は、受診結果をより自 身の健康問題として捉えてもら うため、過去の受診結果をグラ フ等で示して経過が視覚的に確 認でき、また、AIシステムを 使用した医師による生活習慣病 改善アドバイスが記載された個 別通知による受診勧奨を予定し ているそうです。 今後の課題と対策 山本主任主査は「1人あたり の医療費が増加傾向にあこと から、医療費の適正化を図るた め、健康福祉課と連携して引き 続き、運動教室や測定会、特定 健診受診率向上事業、糖尿病重 症化予防、ジェネリック医薬品 の利用促進等に力を入れていき たいです」と話します。 また、 「交 付金を活用して新たな取組も検 討し、町民方へ『健康維持に 努める』という意識付けがで るよう努力していきたいです」 と続け、町民の健康寿命延伸を 目指す想いを感じました。 ▲ 令和3年度 ウォーキング大会(はがまる健康ウォーク)の様子 ▲ 健康福祉課 田邉主任主査 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 13

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