栃木の国保 Vol.73 2023.3/SPRING

の効率化、調査研究、価値ある情報 の提供に努める。また、高いコスト 意識を持って経費節減に努めるとと もに、審査支払機能に関する改革工 程表への対応に向けて計画的に財源 確保を行うなど、健全な財政運営を 推進する。 さらに、医療保険制度を将来にわ たって持続可能で安定的な制度にす るため、引き続き国保関係者が一丸 となり、国保制度の改善と財政強化 に向けた運動を展開する。 (2)成果を上げる国民健康保険・後期 高齢者医療診療報酬審査支払事業等の 展開 審査事務共助の充実強化、審査委 員会への情報の提供等により、効率 的なレセプト審査体制の強化を図る。 また、審査支払機能に関する改革工 程表に基づく審査基準の原則全国統 一や整合的なコンピュータチェック の実現に向けた影響を踏まえ、業務 プロセスの見直しなどの効率化を進 めるとともに、職員の理解力向上に 努める。 さらに、オンライン資格確認によ るレセプトの振替・分割、普通交付 金収納事務、出産育児一時金等支払 業務及び風しん追加的対策事業係 る請求支払業務のほか、後期高齢者 医療事務代行業務についても適正な 事務処理に努める。 (3)共同事業の効率的推進 国保総合システム、国保情報集約 システム及び国保データベース(K DB)システムの適正運用を行うほ か、各種システムの機能改善よる 保険者事務の効率化、保険者ニーズ を踏まえた価値あるデータ提供等、 保険者支援の更なる充実を図る。 また、第三者行為損害賠償求償事 務については、 と情報を共有 しながら、求償金の滞納防止に努め る。 さらに、海外療養費不正請求対策 支援業務の適正執行と国税賦課シ ミュレーション支援事業の充実に努 め、事業の推進を図る。 (4) 実効性のある保健事業の支援強化 と特定健診等データ管理業務の適正執行 国保データベース(KDB)シス テムの活用による保健事業の推進、 重複服薬者等訪問指導等支援事に よる適正受診の促進及び医療費適正 化の推進、栃木県保険者協議会を通 じた地域・職域保険連携強化など、 市町保健事業の支援を行う。 また、医療保険情報 を活用した データ分析、生活習慣病(予備群) 減少のためのデータ提供活用支援、 次期データヘルス計画の策定支援等 の充実を図るとともに、高齢者の保 健事業と介護予防の一体的な実施、 特定健診受診率向上支援の充実強化 等により医療費適正化の推進に努め る。 さらに、特定健診等のデータ管理 業務の適正執行を行い、保険者事務 の効率化に努める。 (5)介護保険・障害者総合支援事業関 係業務の適正執行 介護給付費、障害者総合支援給付 費等の審査支払業務を適正に執行す る。また、保険者ニーズに沿った介 護保険者事務共同処理事業を展開す るとともに、介護給付実績情報活用 支援事業をモデル事業から本事に 移行し、一層の充実に努める。さら に、関係機関との連携を強化し、介 護サービスの質の維持・向上を図る。 (6)新規事業への対応 国保中央会開発の国保総合システ ム、国保情報集約システム及び国保 データベース(KDB)システムの クラウド環境への移行のほか、関連 する本会独自システムの更改に万全 を期し、審査支払機能に関する革 工程表及び政府方針に適切に対応す る。 また、国からの依頼に基づき、国 民健康保険の適用除外となった外国 人の情報提供業務のほか、令和5年 度から導入されケアプランデータ 連携システムに係るライセンス料の 徴収業務、新設される障害福祉サー ビスデータベースへのデータ連携業 務を行うなど、公的機関として与え られた役割に適切に対応する。 さらに、次期介護保険審査支払等 システムの更改(令和7年度)及び セキュリティ対策ソフトの変更を踏 まえ、介護保険・障害者総合支援 係る保険者端末の無償貸与を行うほ か、障害者総合支援法に基づく地域 生活支援事業の審査支払業務受託 に向けた整備を行う。 (7)成果を生み出す組織体制・事務運 営等の整備 保険者に満足してもらえる成果を 生み出す事業を効果的に進めるため、 令和5年度本会事業計画の重点目標 の取り組み方針に沿って事務局体制 の整備、職員の資質の向上、事運 営の改善に努める。また、組織の運 営と業務の信頼性・有効性確保のた め、情報セキュリティ強化に努める。 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 4

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3