栃木の国保 Vol.73 2023.3/SPRING

会長の一言 日光市は栃木県の北西部に位置 し、北は福島県、西は群馬県に接 しています。日光火山群と鬼怒川 上流域、大谷川流域等に広がる区 域の総面積は1449・83平方 キロメートルで栃木県の面積の約 4分の1を占め、全国で3番目の 広さを有しています。その中には、 世界遺産の「日光の社寺」をじ め、ラムサール条約に登録された 「奥日光の湿原」、鬼怒川温泉や湯 西川温泉をはじめとする豊富な温 泉地、日本の近代化を支えた「足 尾銅山」の産業遺産、国の特別天 然記念物と特別史跡の二重指定を 受けている「日光杉並木街道」な ど、数多くの優れた観光資源が存 在します。また、G7広島サミッ ト開催に際し、G7男女共同参画 ・ 女性活躍担当大臣会合が令和5年 6月に日光市で開催されることが 決定し、本市の魅力を国内外に発 信するまたとない機会を得ること ができました。 令和4年3月に策定した「第2 次日光市総合計画 後期基本計画」 では、まちづくりの基本施策の一 つに「健やかで人にやさしい、福 祉と健康のまちづくり」を掲げて います。市民の健康のため「第3 期特定健康診査等実施計画」「第 2期データヘルス計画」を策定し、 生活習慣病を中心とした疾病予防 を推進しています。また、「第2 次健康にっこう21計画」「第2 次食育推進計画」「第2次歯科保 健推進計画」では、健康寿命を延 伸するために、こころと身体の健 康づくりをはじめ、食育や歯及び 口腔の健康づくりを総合的に推進 しています。 本市の国保運営協議会会長を務 められる沼尾進氏は、日光市の市 町村合併に際して、旧藤原町助役 として合併協議を行うなどご活躍 されていました。平成 年に日光 市国民健康保険運営協議会会長 に就任 、国保税率改正など国 民健康保険の全な運営ご尽力 をいただいております。 少子高齢化や医療費の増加など 多くの課題を抱え、国保の財政状 況は大変厳しい状況にあります。 沼尾会長におかれましては、豊か な知識と幅広い経験を活かし、国 民健康保険の安定的な運営と民 が健やかにいきいきと暮らせるま ちづくりの実現のため、なお一層 のご活躍を期待しております。 国保制度の安定的な運営のために 国民健康保険は国民皆保険制度の中で重要な役割を担っていますが、 国保税の減収、被保険者の高齢化や医療の高度化による医療費の増大など、 国保財政は厳しい状況が続いています。 国保税の統一化に向け、県と市町が一枚岩となり議論を進める中、市 の医療費の適正化や健診受診率の向上、収納率の向上への取組を進め、 国保制度の安定運営のために尽力してまいります。 国保運協会長プロフィール 沼 ぬま 尾 お 進 すすむ 日光市 22 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 7

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3