栃木の国保 Vol.72 2022.3/ SPRING

り巻く環境は、生産年齢人口の 減少、少子高齢化に伴う社会保 障費の増加、就業構造の変化な どにより、国保の制度改正によ る財政支援強化が図られてい るにも関わらず依然として、 厳しくかつ困難な状況が続いて いる。 こうした状況の中、国が進め る審査支払機関改革の実施に向 けて取りまとめられた「審査支 払機能に関する改革工程表」に 基づき、国保連合会と支払基金 においては、審査結果の不合理 な差異の解消に向け、審査基準 の原則全国統一、整合的なコン ピュータチェックの実現に向け て取り組む必要があるほか、シ ステムの整合的かつ効率的な在 り方に係る対応として、令和6 年度には受付領域の共同利用や 国保総合システムのクラウド化、 令和3年度本会通常総会は、 新型コロナウイルス感染拡大 防止のため令和4年2月 日 (火)付け、書面に て開催さ れた。 全議案を原 案どおり可 決 承認 本総会では、報告事項2件 と議決事項 件などを厳正に 審議し、全議案原どおり可 決承認された。 令和4年度栃木県国民健康 保険団体連合会事業計画 1 基本方針 国民健康保険は、我が国の医 療保険制度の中核的な役割を担 い、地域住民の医療の確保と健 康の保持増進に大きく貢献して いる。 しかしながら、国保制度を取 令和8年度には審査領域の共同 利用を開始することとされてい る。しかしながら、システム更 改には多額の費用を要すること となり、その財源の確保が全国 的な課題となっている。 また、国においては、人生 100年時代を見据え、誰も が安心できる全世代型社会保 障制度の構築のため、健康保 険法等の一部を改正し、生涯 現役で活躍できる社会づくり の推進が行われる とともに、 骨太方針2021においては 医療費適正化計画の見直しな どが盛り込まれたところであ る。これにより、保険者では 予防・健康づくり事業をより 一層推進して いく必要があ り、国保連合会においても国 保データベース(KDB)シ ステムによる各種データ提供 等の支援、データ分析業務な どによる保険者支援が求めら れている。 本会としては、このような 状況に柔軟に対応す るため、 経費削減に努 めながら計画 的かつ健全な 財政運営を推 進するとと もに、専門知 識 等を有する人 材の育成や情 報セキュリテ ィの強化など の事業運営基 盤を強化した うえで、将来 にわたり保 険 者の共同目的 達成機関とし ての役割と使 命を果たすこ とを念頭に、 国民健康保 険 及び後期高齢 者医療並びに 介護給付費、 障害介護給 付 費等の審査支払業務の充 実・ 強化をはじ め、各種シス テ ムの安定的な運用、共同事業 の効率的推進、保健事業の支 援強化など、国民健康保険事 事業計画・歳入歳出予算 など全議案を可決決承認 令和3年度栃木県国民健康保険団体連合会通常総会 22 21 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 2

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