特定保健指導とは

 特定健康診査の結果をもとに、糖尿病等の生活習慣病予防の必要がある方に対し、医師・保健師・管理栄養士などの専門家による生活習慣を見直す支援を行うことを「特定保健指導」といいます。
 支援の内容は、生活習慣病発症のリスクの数によって、「動機付け支援」と「積極的支援」に分類(階層化)されます。
 なお、糖尿病・高脂血症・高血圧などで服薬中の方は、特定保健指導の対象にはなりません。

健診結果による特定保健指導対象者の選定基準

〈保健指導判定値〉
①血糖 ⓐ 空腹時血糖(やむを得ない場合は随時血糖※)100mg/dl以上 又は ⓑ HbA1cの場合5.6%
②脂質 ⓐ 中性脂肪150mg/dl以上 又は ⓑ HDLコレステロール40mg/dl未満
③血圧 ⓐ 収縮期血圧130mmHg以上 又は ⓑ 拡張期血圧85mmHg以上
④質問票 喫煙歴あり(①から③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント)
※ やむを得ず空腹時以外に採血を行い、HbA1cを測定しない場合は、食直後を除き随時血糖により血糖検査を行うことを可とする。なお、空腹時とは絶食10時間以上、食直後とは食事開始時から3.5時間未満とする。
腹囲 追加リスク ④喫煙歴 対象
①血糖 ②脂質 ③血圧 40-64歳 65-74歳
≧85cm(男性)
≧90cm(女性)
2つ以上該当   積極的支援 動機付け支援
1つ該当 あり
なし  
上記以外で
BMI≧25
3つ該当   積極的支援 動機付け支援
2つ該当 あり
なし  
1つ該当  

支援の内容

動機付け支援とは

 医師・保健師・管理栄養士等の専門家と原則1回の個別面接(20分以上)またはグループ面接(80分以上)にて、メタボリックシンドロームを予防するため、自らが生活習慣の改善に向けた目標を設定し、取り組みに関する支援が受けられます。
 3ヶ月以上経過後には、健康状態や生活習慣の確認を行います。

積極的支援とは

 医師・保健師・管理栄養士等の専門家との面接にて自らが生活習慣の改善に向けた計画を立て、3か月以上にわたり、専門家による電話やメール、FAX、面接等にて定期的・継続的な生活習慣改善へのサポートが受けられます。
 3ヶ月以上経過後には、健康状態や生活習慣の確認を行います。